ハワイ州のイゲ知事は、州外渡航者向けの事前テスト制度の実施と、それに伴う14日間の自己隔離義務の解除を少なくとも9月30日まで延長することを発表しており、州内のホテルをはじめ観光業界は長引く苦境に喘いでいる。 そんな中で、8月21日、イゲ知事は折衷案として、州外からの渡航者がステイ先のホテルやリゾート内であれば移動してもよいとする「リゾートバブル」を作ることについて、各島の市長に許可する声明を発表した。 この「リゾートバブル」はホテルやリゾートとの協力のもと、ステイしているゲストは、ホテルやリゾートの客室内だけでなく、敷地内の許された場所であればマスク着用やソーシャルディスタンスを保った上で移動可能とするもの。敷地内から一歩でると、GPSなどのトラッキングデバイスにより、ホテルや警察に連絡がいく、という仕組みを想定しているという。ホテル側からの参加希望、協力が前提となる。 すでに、カウアイ島やマウイ島ではいくつかのホテルと導入実験を行っているとのことだが、実施までのタイムラインはまだ見えていない。