ホノルル市が、ホノルル高速鉄道建設プロジェクトの最終区間からの撤退を表明

ホノルル市が、ホノルル高速鉄道建設プロジェクトの最終区間からの撤退を表明

更新日 2020.09.29

ホノルル市のコールドウェル市長は、連邦運輸局に対して、官民共同プロジェクトであるホノルル高速鉄道(HART)の最終区間について、撤退することを9月25日に表明した。

市長は、HARTの最終区間の建設プロジェクトのに対し、オープンで効率的なアプローチを求めるとしている。

この発言を受け、HARTのCEOであるロビンス氏は、「ホノルル市が撤退を表明しても、HARTが調達をキャンセルするということではなく、どのように市の中心部を走る最終区間工事を完了させるか、ホノルル市民のために最良の手段を探る」と表明したが、この市長の声明後に行われたHARTの理事会において、ロビンス氏は、2021年以降の役職に選出されず、2020年12月31日で任期満了となった。
 

この最終区間の建設予算は$9.2ビリオン(約9600億円)の予定だったが、予算や工期の超過などに関してホノルル市とHARTの間に確執があり、ホノルル市このプロジェクトを支持していないという姿勢の現れであり、関係者の間に困惑が広がっている。

また市長自身の任期満了が2020年12月に迫る中、難しい舵取りをこれから選ばれる新市長に託した形となる。

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