ハワイの科学者による新しい研究によると、太平洋にある巨大な海洋保護区が、保護区内の海洋生物にとって有益であるだけでなく、保護区の境界周辺に暮らす生物の数にも波及効果をもたらすという結果が出た。
昨日、学術誌「サイエンス」に発表された研究では、ハワイのパパハナウマクアケア海洋国定公園(Marine National Monument)の周辺で漁船が捕獲するメバチマグロとキハダマグロの数が、2016年から大幅に増加したことが判明した。
ハワイのパパハナウモクアケア海洋国定公園は、カリフォルニア州の4倍の広さのあり、海洋生物の保護区として機能しており、ゾーン内での漁業は禁止されている。
これまでは、メバチマグロのように200~400マイルの長距離を移動する種を保護するために、海洋保護区が十分な大きさになるのか疑問視する声が多かった。
ハワイ大学マノア校経済学部ジョン・リンハム教授は、「小さな保護区がロブスターのような定住性の生物に波及効果を与えた例はたくさんあります。今回初めて、保護区がメバチマグロのような回遊性の高い種の回復と波及につながることがわかりました」と述べた一方で、「この保護区はマグロを保護する目的で作られたものではありません。今回のマグロの増加は、生物多様性と文化的に重要な地域を保護するという当初の意図に沿った結果、偶然もたらされたものです」とも述べた。
パパハナウマクアケア海洋国定公園は、生物学的および文化的資源を保護するために 2006 年に設立され、ネイティブ ハワイアン、ハワイ州、および米国連邦政府によって共同管理されている。
このような海洋保護区は、2030年までに世界の海の30%を保護することが求められており、海洋を保護するための重要なツールとされている。
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