ハワイ産を示唆するパッケージのマカダミアナッツ商品に産地を明記させる法案が審議中

ハワイ産を示唆するパッケージのマカダミアナッツ商品に産地を明記させる法案が審議中

更新日 2023.03.21

ハワイ州議会は、マカダミアナッツ関連商品に、ハワイ産マカダミアナッツであると消費者を誤解させる商品名やパッケージの表記、また画像などが用いられている場合、その産地を開示することを義務付ける法案(下院法案1348)を審議している。

この法案を議員に承認するように、マカダミア農園や加工会社の従業員だけでなく、ハワイ州農務省やハワイ州ファームビューローなど、100人以上の法案賛成者が要請している。

法案内に明記はされていないものの、主要な対象となっているのは1950年にマウイで創業した「ハワイアンホースト」社の商品。同社は、ハワイのお土産としてマカダミアナッツチョコレートを市場に広めた企業であるが、その商品名やパッケージ画像で「ハワイ」をうたいながら、ハワイ産でないマカダミアナッツを商品に利用している。有力なハワイのマカダミアナッツ関連商品メーカーでハワイ産マカダミアナッツを製品に使用してきた企業の中にも、安価なアフリカ産のナッツを使うようにシフトするメーカーが増えているという。これにより、消費者をハワイ産商品であるとミスリードするとともに、地元産のマカダミアナッツの収穫の多くが無駄になり、単価も下がっている。

ハワイ州ファームビューローのエグゼクティブディレクターであるブライアン・ミヤモト氏は"現在、ハワイ以外で栽培されたマカダミアナッツを販売するために、ハワイの名前や画像を使用することを防ぐための規制はほとんどありません。マカダミアナッツ製品の誤解を招く表示がハワイの地元マカダミアナッツ農家を脅かしています。"と同法案の必要性を述べた。

2021年のアメリカ農務省のレポートによると、ハワイにはマカダミアナッツ農家が620軒あり、年間5100万ポンドの製品を生産、6270万ドルの価値を生みだすハワイで2番めに大きな農産物となっている。ちなみに連邦表示法では、食品包装にマカダミアナッツの原産地を表示する義務は、未加工の生ナッツにのみ適用される。

ハワイアンホースト社のエド・シュルツ氏は、本法案の意図は理解するものの、賛成はしないとして反対意見を提出した。彼は、パッケージで消費者にハワイを想起させるものとしての「プルメリア、ハイビスカス、ビーチ、火山、さらにはマカダミアナッツ」などの一般的なイメージを使用はハワイ固有のものではないことから同法案に疑問を呈し、ハワイを参照する単語を使用した既存の会社名と商標がナッツの原産地開示の根拠になることを認めることに反対した。また、この法案は商標権に抵触する可能性があると主張し、同社の名前の使用について実質的に罰せられ、当社の貴重な知的財産権が著しく損なわれるという点でも反対している。

同法案は下院で50対1で賛成となり、さらなる審議のために上院に送られた。

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