ハワイの開発会社コバヤシグループの投資会社でやるブラックサンドキャピタルがワイキキの2つの商業ランドマークTギャラリーアbyDFSと京屋レストラン跡地の再開発に向けた準備を進めている。
TギャラリーアbyDFSは、2020年の3月に閉店したが、ブラックサンドが2021年8月にDFSビルとその高層オフィス部分を含む15万5000平方フィートと駐車場を買収した。
2022年、同社は取得したスペースのうちの7万5000平方フィートを18年で3億ドルの契約でDFSにリースし、DFSは2023年7月に営業を再開した。しかしブラックサンドキャピタルが取得した用地に隣接した区画は未だにDFSの親会社であるLVMHが所有している。
ブラックサンドとLVMHはこの2つの区画を融合させ、複合用途の新しい建物として再開発する可能性について検討中だという。これらの用地はリゾート複合利用が可能なゾーニングでありホテル、タイムシェア、小売、オフィスなどに広範な利用が可能となっている。この2つの区画が合わされば、プリンセスカイウラニホテルとほぼ同じ広さの敷地になるという。
またブラックサンドキャピタルと小林グループは、京屋レストランが2007年に約50年間の営業を終えて以来、休眠状態となっていたワイキキの不動産の一等地を再活性化する取り組みも進めている。
ブラックサンドキャピタルの京屋レストランに関するプロジェクトの詳細は未定であるが、代表のBJ小林氏は高さ制限が問題であることは把握しているが、高層建築についての可能性も否定していない、とコメントしている。