ハワイ州のグリーン知事は8月19日にマウイ島の山火事に関するプレスカンファレンスを行った。
会見の中で知事は、大きな被害を受けたマウイ島西部への訪問は住民と援助チーム以外は避けてほしいが、それ以外のマウイ島の地域とハワイ州の他の島は依然として安全であり訪問者を歓迎していると述べた。
また、長い時間はかかるだろうが、ラハイナの街を、住民が望む形で再建をすることに全力を尽くすことをあらためて強調した。
ハワイ州政府観光局は、マウイ島西部(ラハイナ、ナピリ、カアナパリ、カパルアを含む)への不要不急の渡航は8月31日まで控えるよう勧告しているがマウイ島の他の地域(カフルイ、ワイルク、キヘイ、ワイレア、マケナ、パアイア、ハナを含む)または、カウアイ島、オアフ島、ラナイ島、モロカイ島、ハワイ島などの他の島を訪れることを検討してほしいと発表している。
マウイ島の経済の約70%が観光に関連したものであり、今回の火災によってホテルやアクティビティなどは大量のキャンセルを受け付けた。そのため、火災によって被災していないエリアの観光業の人々が失業や経済的な困窮に見舞われること、さらにそれが復興の遅れにつながることを避けるべく、救援作業とともに、観光経済の早期の回復に向けた対策が大きな課題となっている。
8月20日の時点で被災地域の約85%が捜索され、2,000人近くが停電のまま、1万人が通信接続ができない状態が続いている。8月21日現在、マウイ郡のビッセン市長は、確認された死者数は114名。行方不明者のリストは当初2000人だったが、その後、安否確認された人の分を除き、現状は約850人になっている。
8月21日にはバイデン大統領とジル夫人がレイク・タホでの休暇の予定を返上し、マウイの被害状況の視察のために訪問。エアフォースワンは予定通り午前11時10分頃にカフルイ空港に着陸した。