8月21日、バイデン大統領はジル夫人とともに山火事により大規模な被災を受けたマウイ島を訪問した。
約6時間の滞在中に、最も被害のひどかったラハイナのフロントストリートなど被災地の視察や被災者への慰問、またグリーン州知事をはじめとする州政府関係者との会談をこなし、演説を行った。
大統領は、演説において、自身が前夫人と子供を事故で亡くした経験から、家族を失った住民や行方不明者を待つ住民のつらさに心から共感するとともに、マウイの復興のために必要なだけの中長期的な支援を政府としても行うと約束。また連邦政府は地方当局が「マウイ島の人々が望んでいる方法で再建」できるよう支援することを強調した。
大統領はマウイの火災が発生して以降5日間沈黙を守っており、それに関する批判も上がっていたが、昨日の演説に先立って、政府支援を実施。被災者には連邦政府より700万ドルを超える経済援助が提供されている。
マウイ郡のビッセン市長によれば8月18日の時点で、全米20以上もの連邦機関より約2,000人以上の救援・支援部隊がマウイに駆けつけ、ハワイ州・郡からの約1000名の救援・支援部隊と協力して活動しているという。