オアフ島のオフィススペースの空室率13.45%に上がる

オアフ島のオフィススペースの空室率13.45%に上がる

更新日 2024.01.26

商業不動産の大手コリアーズ・インターナショナル・ハワイの2023年第4四半期市場レポートによると、オアフ島のオフィス市場は2023年に11万7000平方フィート(約10900㎡)以上の占有面積を失い、年末までの空室率は13.45%となった。

報告書によると2019年のオフィス市況は空室率が10%を下回る高稼働率であったが、2023年末の段階では13%を超え、借り手市場へとシフトが続いている。4年間で408,206平方フィート(約38000㎡)の占有面積が減少した。コロナ後に進んだ在宅勤務や、ハイブリッド勤務形態によるオフィススペース削減の流れはすでに恒常的なものとなっている。

多くの郊外エリアで現象が進んだ一方唯一専有面積が増えているのがホノルルのダウンタウンなどビジネスの中心街の地域で、2023年通年では15,373 平方フィート(約1400㎡)の増加が見られた。この増加は純粋なオフィススペースの増加ではなく他の用途への転換による要素が大きい。

たとえば、1132ビショップとデイビス・パシフィック・センターがオフィスから住宅への転換や、ケンロック・ビルディング、レミントン・カレッジ・ビルディング、ワイキキ・ガレリアなどの物件がホテルに転換される計画などが市場の安定化につながっていることが報告書で触れられている。 コリアーズによると、2019年から2025年の間に、約120万平方フィートのオフィススペースが、他の用途に転換される見込みだという。

さらに、報告書は、公共料金、固定資産税、保険の上昇、および2024 年の最低賃金の引き上げにより、建物の運営費が上昇し続けると指摘。現状、2023年11月には失業率が2.5%と低くなり、採用活動も難航が予想されるため、オフィススペースの大きな拡大につながる要素はなく、今後1年の市場見通しは依然として不透明だという。


 

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