米国運輸長官のピート・ブティジェッジ氏がハワイを訪問しダニエル・K・イノウエ空港の視察や、ホノルル高速鉄道「スカイライン」の試乗などを行った。
ハワイ州は連邦政府より、交通インフラの改善・近代化を進めるための14億ドル規模の助成金を受け取ることとなっており、ダニエル・K・イノウエ空港の改善はそのうちの重要なテーマの一つ。今後数年にわたり、5回に分けて行われる資金援助の第一回として2200万ドルの助成金が支払われており、ブディジェッジ長官が視察したダニエル・K・イノウエ空港周辺の道路の再舗装などに利用された。
ハワイ州空港各地では、老朽化に伴うトラブルが増えている。ダニエル・K・イノウエ空港では、先日も主要な滑走路を数ヶ月にわたって閉鎖し、ひび割れなどの修繕を終えたばかりである。またハワイ島のコナ空港で、道路の亀裂による多数のフライトキャンセルが起きた。
14億ドルの連邦助成金のうち1億1070万ドル以上がハワイ州の空港施設の近代化とアップグレードのために用いられる予定となっている。
またブティジェッジ氏は2023年に開通したホノルル鉄道システム「スカイライン」にも、ハワイ州上院議員のブライアン・シャッツ氏などと共に試乗した。ブディジェッジ氏は、全米初となる無人オペレーションの鉄道ラインを評価し、交通渋滞の緩和や効率的な通勤を実現するため「州にとって経済的に重要」とコメントした。
ブティジェッジ氏の訪問は、過去に連邦運輸省からの支援が停止された状況からの転換を示しており、ホノルル市は連邦運輸省との交渉再開への足掛かりと捉えている。
ホノルル市は資金不足のため現在、カカアコとアラモアナの2駅分を短縮すると発表しているが、ハワイの議員やホノルル市のブランジャルディ市長はスカイラインの延伸について連邦政府の資金提供が期待できると希望を寄せている。
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