セールスフォース社のマーク・ベニオフ夫妻、ハワイの医療システムに1億5000万ドルを寄付

セールスフォース社のマーク・ベニオフ夫妻、ハワイの医療システムに1億5000万ドルを寄付

更新日 2024.03.05

慈善家のマーク・ベニオフ夫妻が、ハワイ州内の医療システムの強化のために1500億ドル(約2250億円)を寄付することを、ヒロ・メディカルセンター、ハワイ・パシフィック・ヘルス、UCSFヘルス、セールスフォース共同声明にて発表した。この寄付はハワイの歴史上で単一の民間慈善活動としては最大規模のものである。マーク・ベニオフ氏は業務用システム「セールスフォース」社のCEOであり、チャットシステム「Slack」やメディアの「TIME」などのオーナーでもある。

プレスリリースによると5000万ドルがハワイ島のヒロメディカルセンターに寄付され、出産センター、集中治療室、脳神経外科プログラム行動医療サービスなどの重要な医療分野に投資される。

また1億ドルがハワイ・パシフィックヘルスに寄付されホノルルのストラブメディカルセンターに「未来のヘルスケアキャンパス」を創設する予定である。

またこの計画には、ヒロとストラブをサンフランシスコのUCSFヘルスとを連携し、専門的な医療を患者に提供する計画も含まれる。

ベニオフ夫妻がハワイの医療やインフラ分野に寄付をするのはこれが初めてではなく、ハワイやサンフランシスコはじめ10億ドル以上を寄付した実績がある。

ベニオフ氏は2000年からハワイ島に継続的に大きな土地を購入しており、家も構えている。ベニオフ氏の購入と分からない匿名LLCや非営利団体経由の購入も含め、いままでに38区画をハワイ島で購入していると見られており、特にこの数年はハワイ島ワイメア地区で市場価格以上の値段での購入を進めている。

他にもマーク・ザッカーバーグ氏やラリーエリソン氏などが、IT長者によるハワイ州内の大規模な土地購入で知られている。

地元民の中にはただで高騰している不動産価格が、富豪の買い占めによってさらに進むことや、それらの購入地に何を作るのかなどの計画が未発表となっていることなどから、その大きな影響力を脅威に感じる声もあがっているという。


 

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