ホノルル市のブランジャルディ市長が、4回目の市政方針演説 市民の安全と住宅問題、ホームレス問題に焦点

ホノルル市のブランジャルディ市長が、4回目の市政方針演説 市民の安全と住宅問題、ホームレス問題に焦点

更新日 2024.03.15

ホノルル市のブランジャルギー市長が4回目となる市政方針演説を3月14日に行った。その中で市長は、住宅問題、ホームレス問題、市民の安全強化を優先課題として取り組むことを強調した。

ハワイ州のグリーン州知事や、市職員などの国内外からの高官が参加したブランジャルディ市長の市政演説は、基本的には2023年に改善することができた課題についても触れつつ、2023年から掲げてきた住宅問題やホームレス問題に引き続き取り組むことを表明した。


昨年の実績として、ホノルル市の建設計画許可局の審査プロセスの改善を挙げた。この建設許可は審査が遅く、効率が悪いことで知られていたが、プロセスにAIを用いたプリスクリーン(事前審査)システムを用いることで平均5カ月かかっていたものが5週間に短縮された。積みあがっていた審査

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待ち案件も現在はゼロ件となっている。さらに建設計画局はCLARITIと呼ばれる建設許可管理ソフトウェアの導入も予定しており、さらにタイムリーな許可申請が可能になるという。これらの行政プロセスはこれまでの手ごろな住宅建設のボトルネックとなっており、今後の住宅供給の大きな推進力となる。さらに、市長は住宅局と土地管理局を一元化した新組織「住宅土地管理局」の設立を示唆。住宅不足問題に対して市の重要な役割が適正化することを提案した。

またホームレス問題については、COREやHONUなど複数の市の支援プログラムを通じてサポートを行い、プログラム実施依頼、3600名以上のホームレスをサポート、2000人以上がより永続的な生活環境で暮らせるようになっているという。

また公共の安全を強化の面では、ホノルル市警の警察官の人員不足の解消を挙げた。警察学校卒業後、3年間警察官として在籍すれば25000ドルのボーナスを支給するなど、人員獲得とリテンションのための取り組みを通じて、ホノルルの治安を守ること方針を打ち出した。またライフセービング・救助活動を行うホノルル緊急サービス部門から、新しく海洋安全部門を分離させ、ビーチパークでの巡回・パトロールなどの強化を図る。

77歳のブランジャルディ氏は2期目への出馬を正式に表明した。 

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