1月20日、首都ワシントンの連邦議会議事堂の中央円形広間で、ドナルド・トランプ氏の第47代大統領就任式が行われた。トランプ氏は2017年から4年間、大統領を務め、今回は2期目の再就任となる。78歳7ヶ月での大統領就任は、バイデン大統領就任時の年齢を抜いて、アメリカ史上最高齢となる。
トランプ大統領は、30分に及ぶ就任演説で「アメリカの黄金時代がこれから始まる。アメリカ第一主義で行く」と強大なアメリカ復活への決意とともに、バイデン政権からの大幅な政策転換を宣言した。
就任演説で語られた主な政策は以下の通り。
⚫︎不法移民政策:非常事態宣言を行い、何百万人もの不法入国外国人を送還する手続きの開始、南部の国境に軍隊を派遣すること
⚫︎エネルギー政策:国家エネルギー緊急事態を宣言して、化石燃料や天然ガスなどの増産を推進し、国内のエネルギーのコストを急速な引き下げ。また地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」から離脱。「グリーンニューディール政策」の終了と電気自動車の義務化の撤回によるアメリカの自動車産業の救済。
⚫︎関税政策:外国からのすべての歳入を徴収する外国歳入庁の設置
⚫︎外交・安全保証政策:「力による平和」を基軸に、かつてない最強の軍隊を再構築する。ロシアによるウクライナ侵攻の早期終結を目指し、パナマ運河を「取り戻す」と強調。
⚫︎多様性を認めない:「連邦政府が認める性別は男性と女性だけ」とし、バイデン政権が進めてきたLGBTQの権利擁護や多様性を認める方針を否定。
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