オアフ島コオリナの人気観光施設「パラダイス・コーブ・ルアウ」が、2025年12月末で営業を終了することが分かった。運営会社が州に提出した通知によると、閉鎖はリース契約の終了とエリアの再開発によるもので、これにより167名の従業員が職を失う見込み。

同施設は20年以上にわたり営業し、最大1,200人を収容する大規模ルアウとして知られてきた。フォーシーズンズ・リゾート・オアフとラニクホヌア文化施設に挟まれた12エーカーの海沿いに位置し、西オアフ地域では有数の雇用先でもあった。

施設が建つ土地では、再開発計画「コーブ・リディベロップメント・プロジェクト」が進行中。計画では、約650席のエンターテインメント会場や3つのレストラン、ショップが並ぶ「ビレッジ・ウォーク」などを整備する。総事業費は約1億3,560万ドルで、工期は約24ヶ月、2027年の完成が見込まれている。

土地を所有するジェームス・キャンベル社の関連会社は、コバヤシグループおよびBlackSand Capitalと共同で再開発を進めており、2021年時点でリース満了後に土地を返還する意向を示していた。環境影響評価書（EIS）は今年3月に市当局が受理し、計画は正式に動き出している。

長年コオリナの名物として親しまれてきた施設の閉鎖は、地域コミュニティや観光業に少なからず影響を与えそうだ。

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