ハワイ州議会は、カカアコの高層ビル群に適用されている高さ制限を例外的に引き上げる下院法案を可決した。この法案は、このあと司法委員会の審議に入る予定。
現在の高さ制限2014年に制定した418フィートであるが、今回、約2倍にあたる768フィートに引き上げられた。この例外的な高さ制限の引き上げ対象となる2棟のタワーコンドミニアムの建設が承認される予定だ。
カメハメハスクールの所有する29エーカーの土地に建設予定の「アワ・カカアコ」と、ハワードヒューズが持つ全16棟のコンドミニアム建設プランのうちの1棟だ。
同法案では、「418フィートの高さ制限によって、ホノルルの街並みが画一的な景観になってしまっている。この高さ制限の引き上げによりカカアコのスカイラインをバラエティーを与えたい」としている。
カカアコエリアの開発については、ハワイ地域開発機構(HCDA)の求める公共の利益、たとえば低所得住民のためのアフォーダブルユニットを総戸数の20%提供することなどの方針に従う形で、開発業者にビル建設許可を与えてきた。今回の高さ引き上げについては、「特定の開発業者の利益をもたらすだけのものである」として反対の声も上がっている。