直径が30メーターを超える最新式の天体望遠鏡(TMT,Thirty Meter Telescope) の建設を、ハワイ州のイゲ知事が承認した。この望遠鏡ができれば、現存する最大の可視光線天体望遠鏡と比較し、9倍もの広いエリアの観察ができるとしている。
建設予定地であるハワイ島のマウナケア山の北部台地には、ハワイ島原住民が作った未許可の聖壇や宗教的な儀式を行う場所が4つあり、当局は取り壊しを予定している。
そのため、ハワイ島の住民からは、天体望遠鏡は島民の聖地を荒らすとして、2015年には反対派メンバーが逮捕されるなど、長期にわたる反対運動が起きていた。
建設はこの夏から始まる予定で、イゲ知事は、州庁舎で「このプロジェクトは地元住民をリスペクトしながら進める」と表明したが、反対派からは即座に弾劾の声が上がった。
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