ハワイでの耳鼻咽喉科系の受診に関する情報をまとめました。受診システムからハワイで多い疾患や支払いまで、日本とちがう点について説明します。
ハワイで耳鼻咽喉科を受診を希望するときの手順
日本では風邪をひいて喉が痛い咳が出ると言ったときは病院の耳鼻咽喉科などで受診するのが一般的ですが、ハワイではふつう最初にPrimary Care Physician(主治医)の診察を受けます。そして主治医が症状を診て感染症・炎症がみられ、耳鼻咽喉科の治療が必要だと判断したときに耳鼻咽喉科医が紹介されるというのが一般的な流れです。ただ、明らかに中耳炎にかかって耳の中がひどく痛むときなどは耳鼻咽喉科医を直接受診することもできます。ただ、主治医からの紹介の場合は主治医のクリニックで使っている医療保健が通用されますが、直接診療をする場合は医療保険によって使えないものもあるので、診察予約を入れるときに必ず確認しましょう。
ハワイで多い患者さんの症状
日本では花粉症などのアレルギーで耳鼻咽喉科を訪れる患者さんは多いようですが、針葉樹がほとんどないハワイでは花粉症の患者はいませんが、変わりにマンゴーの花粉症など、南洋の植物での花粉症が出る人もいます。
また近年ハワイでも、風に乗ってハワイ島の火山灰がオアフ島に飛来するようになりました。この火山灰は「ボグ」とよばれ、ハワイでは春夏になると頭痛、目の腫れや痒み、のぼせといった、ボグによるアレルギー症状を訴える患者が急増しています。
またボグアレルギーよりも日本人患者が多くかかる疾患に逆流性食道炎があります。症状としては喉に何かがあるような違和感が特徴です。これは胃から逆流した胃酸で喉が腫れることに起因しているので、高脂質な食事を控えてドクターの食事指導に従っていれば数週間で良くなります。またクリニックによっては補聴器の資格免許を保持するドクターがいる場合があり、そういうクリニックでは聴力検査に訪れる患者も多く見られます。
検査や支払いでの日本とのちがい
聴力検査、三半規管検査などの耳鼻咽喉科の専門検査はクリニック内で行います。アメリカでは血液検査、レントゲン検査、CTスキャンなどの検査は専門の検査機関が行います。日本では病院ですべて検査できるため、診察から検査まで1日で終わりますが、ハワイでは専門機関はそれぞれ別の場所にあるのが普通で1日では終わらないこともあります。またクリニックの窓口でその日の診療費を払う日本とちがい、ハワイでは後日、クリニックや検査を受けた専門機関などから個別に請求書が届くシステムになっています。
情報提供・監修
ジェームス・リー医師
ジェームス・リー耳鼻咽喉科クリニック院長
全米最高位病院ジョンホプキンズ・メディカルセンター出身 ◎当院では補聴器の購入も可能、日本人スタッフ 常駐、海外旅行保険が使えます。
住所:1441 Kapiolani Blvd., Suite 1300Honolulu, HI 96814
電話番号:(808) 951-4900