2021年、2022年の完成に向けて、ホノルルの中心・アラモアナ・ワード周辺で開発が進む新築コンドミニアム。すでに購入されたり購入を検討されている方も多いのではないでしょうか。
今回、新型コロナウィルスの拡大防止策としてハワイ州はロックダウン・外出禁止令を発動中。そんな中、建設プロジェクトの進捗はどうなっているのでしょうか?遅延は?完成予定の変更は?
ホノルル現地から最新の写真を交えてレポートします。
ハワイに住む編集部がまず話を伺ったのは、目下絶賛建設中の「アズール・アラモアナ」や「スカイアラモアナ」といったコンドミニアムの設計を手がけているハワイの建築事務所「デザインパートナーズ」の建築士カナコ・スズキさん。
スズキさんによると、ロックダウン中でもハワイ経済を減速させないために、建設現場関係者および建設作業員はエッセンシャルワーカーに指定されているため工事現場への通勤も可能で、工事は通常通りに進められているとのこと。
また、1月から2月に中国で起きた新型コロナウィルスの広がりにより、資材の調達に1〜2週間程度の遅れは出たものの、工期のタイムラインの微調整により吸収できる範囲の遅れであったため、すでにその遅れは取り戻せているそうです。
その後も、中国はじめハワイ州外からの資材のサプライは止まっておらず、竣工予定日に変更はないということです。
また、ロックダウン中は交通量が通常よりも格段に減少し、特にトラックや重機の出入りのスケジュールの際に気を遣うザ・バスのダイヤが大幅に減便(現在、利用者減で休日ダイヤで運行中)になっていることで、トラックや重機の出入りのタイムロスがなくなり、むしろ現場は通常時よりもスムーズに動いているそうです。
ワードビレッジ内の新築コンドミニアムの進捗
アアリィ(竣工予定:2021年)
所在地:987 Queen St., Honolulu
階数 : 42階建て
ユニット数 : 751戸
ディベロッパー:ハワードヒューズコーポレーション
設計:ソロモン・コードウェル・ブエンツ
施工:コバヤシ・ジェネラルコンストラクタース
【完成予定図】
【現在の状況】
コウラ(竣工予定:2021年)
所在地:1000 Auahi St., Honolulu(旧マルカイ・マーケット・プレイス跡地)
階数 : 41階建て
ユニット数 : 565戸
ディベロッパー:ハワードヒューズコーポレーション
設計:スタジオ・ギャング&ヤブ・プッシェルバーグ
施工:ハワイアン・ドレッジング・コンストラクションカンパニー
【完成予定図】
【現在の状況】
アラモアナ周辺の新築コンドミニアムの進捗
アズールアラモアナ(竣工予定:2021年)
所在地:641 Keeaumoku St., Honolulu
階数 : 41階建て
ユニット数 : 330戸
ディベロッパー:アズール・アラモアナLLC(ProsPac Holdings Group)
設計:デザインパートナーズ
施工:コバヤシ・ジェネラルコンストラクタース
【完成予定図】
【現在の状況】
ザ・セントラルアラモアナ(竣工予定:2022年)
所在地:1391 Kapiolani Blvd., Honolulu
階数 : 43階建て
ユニット数 : 513戸
ディベロッパー:サムクーパシフィック
設計:デザインパートナーズ
施工:ハワイアン・ドレッジング・コンストラクションカンパニー
【完成予定図】
【現在の状況】
スカイアラモアナ(竣工予定:2022年)
所在地:1388 Kapiolani Blvd., Honolulu, Honolulu
階数 : 43階建て
ユニット数 : 390戸
ディベロッパー:アヴァロン・ディベロップメント
設計:デザインパートナーズ
【完成予定図】
マンダリンオリエンタルホノルル(竣工予定:2021年)
所在地:1695 Kapiolani Blvd., Honolulu
階数 : 36階建て
ユニット数 : 99戸
ディベロッパー:セーラム・パートナーズ
設計:エーユーワークショップ建築事務所&ダイアナ・ウォン・アーキテクチャー+インテリア・デザイン
【完成予定図】
すでにこれらの新築コンドミニアムを購入されている方や購入を検討されていた方にとっては、急なハワイのロックダウンは不安材料だったと思いますが、このレポートを読んで少し安心していただけたのではないでしょうか。
コンドミニアムの建設だけでなく、2025年に全面開通予定のホノルル・レール・トランジットの建設も着々と進んでいるとのことで、ハワイの建設業界は問題なく動いています。
ホノルルからアラモアナ・ワードの新築コンドミニアムの工事の進捗を現地からお届けしました。