プロゴルファーの生駒加与子さんがハワイから4回シリーズでお届けしているシンプルゴルフ・レッスン。最終回のテーマは「アプローチについて」。
埼玉県出身。プロゴルファー。 第19回日本女子プロゴルフ選手権大会優勝など、優勝回数国内4勝、海外シニア1勝。 趣味は舞台・映画・音楽鑑 賞。現在はトーナメント解説や アマチュアへの指導などに取り組み、多岐に渡って活躍。
傾斜地からのアプローチで多くのアマチュアはダフるのが怖くて、左足体重を強く意識するといいます。
ですが、クラブをいつもより短く持ったとしても、うまく振り抜けずダフってしまうことがあります。それなら、スタンスを狭くし、両足に体重を均等にかけるか、むしろ右足に体重を乗せ、クラブフェースを開いて、コンパクトにショットすればクラブは振り抜けます。
パターのようなイメージの小さな振り幅ならば、クラブが勝手に仕事をしてくれるので、自然とピッチエンドランになります。アマチュアの方は打ち方をあれこれ難しく考えすぎて、わざわざミスを誘発してしまうことがあるようですので、注意してください。
生駒加与子のゴルフ・レッスン4【ポイント1】
パターのように小さく振ってもボールは飛ぶ。左足体重を意識しすぎるとダフってしまう
グリーン周りのアプローチは「ピンに寄せたい」という気持ちが強くなり、ついつい力んでミスをしてしまいがち。でも、プロは寄せワン(1パットで収められる距離に寄せること)を取るのが当たり前」というくらい、皆ショートゲームには高い精度と自信を持っています。
プロたちに共通するのが”転がして寄せる”こと。むやみにボールを上げず、転がすことでイメージを膨らませて、距離感を出しています。転がしならば、カップインの確率も上がります。
生駒加与子のゴルフ・レッスン4【ポイント2】
意識することは“転がして寄せること。ハワイのゴルフでのアプローチは転がしを多用
多くのアマチュアゴルファーは、アプローチでロブショットを打ちたがります。高くあがってピタッと止まる球筋。じょうずに打てればいいのですが、これは一歩間違えばミスを誘発していまいます。しかも、ハワイのグリーンは止まりにくいのです。
それよりも、パッティングの延長で打てる「ピッチエンドラン」の方が打ち方が簡単だし、ミスの確率は格段に少なくなりますよ。
いかがでしたか?4回に渡ってお送りした「生駒加与子のシンプルゴルフレッスン」。ぜひみなさんもハワイで上達してくださいね。
※この記事は「ハワイに住む」マガジンVol.24(2016/1/15発行)の記事を元に作成しています。