ハワイ州で車を運転する際は自動車保険に加入することが必須です。自動車保険の基本について説明します。
ハワイ州内で車を運転する場合、州法で対人・対物賠償責任(ライアビリティ)保険への加入が義務付けられています。日本の免許証を使ってハワイで運転している場合も同様です。
ハワイを含む米国の運転免許証があればどの保険会社とも契約が可能ですが、日本の免許証の場合は契約可能な保険会社が限定されていますので、複数の会社から見積もりを取れる保険代理店に依頼するのがお薦めです。
またビジネス用の車両として保険に加入する場合は業務内容や運転する頻度・距離などにより保険料などが変わる可能性もありますので、加入の際に必ず保険会社や代理店にご相談ください。
ハワイ州の自動車保険
ハワイ州法では州のDMV(Division of Motor Vehicles and Licensing、自動車両・免許発行課)に登録された車は、すべて州法で定められた自動車保険に加入している必要があります。
また車を運転する際には自動車保険証を車内に保有していなければなりません。保有していない場合、警察に違反チケットを発行され罰金を課される場合もあります。
また自動車保険に加入していない車を運転した場合、登録証と車のナンバープレートを没収されますので注意しましょう。ハワイ州の法律で加入が強制として義務付けられている補償は以下の通りです。
- 1)個人傷害補償(Personal Injury Protection Coverage)
運転手と同乗者1名につき最低1万ドルの付保義務。運転する車の事故で負傷した際の治療や入院、リハビリテーション費用などに充当。 - 2)対人賠償(Bodily Injury Liability)
1名につき最低2万ドル、事故1件につき最低4万ドルの付保義務。運転者の過失事故で相手が死傷した場合の補償に充当。 - 3)対物賠償(Property Damage Liability)
相手の所有物や財産に損害を与えた場合の賠償費用として、事故1件につき最低1万ドルの付保義務。
また自動車保険では任意補償にも様々な種類があります。
【自動車保険 (任意加入)の例】
- 医療費支払い(Medical Payments))
- 包括 (Comprehensive)
- 葬儀費用(Funeral Benefits))
- 衝突事故(Collision)
- 緊急路上サービス(Emergency Road Service)
- 物的損害(Physical Damage)
- 死亡(Death Benefits)
- 休業(Wage Loss Benefits)
- 無保険者(Uninsured)
- 保険不足者 (Underinsured )
- レンタカー・旅行費用 (Car Rental and Travel Expenses)
※ほかにも必要に応じた 任意保険がありますので、 保険会社や代理店にご 相談ください。
事故に遭った際の対処法
交通事故に遭った際は、次のように対応します。
1)安全確認と二次的事故予防の対処
ハザードランプを点灯させるなど二次的事故を防ぐ対処を。自分や同乗者、相手にケガがないかを確認し、ある場合はすぐ911に電話。
2)警察に電話する
負傷者がいる場合は911、駐車場でぶつけたなど軽度の事故の場合は通常の警察の電話番号に連絡。警察に説明した事故状況は自分でも記録を。
3)相手の連絡先や保険証の確認
警察が到着するのを待ち、事故の相手の氏名、住所などを運転免許証で確認し、電話番号やメールアドレスなど連絡先を交換。またスマートフォンで写真を撮るなどして保険証を確認し、保険会社と契約者名、保険証番号、車の車種、ナンバープレートなどを記録。また事故の目撃者がいる場合は連絡先を聞くことを忘れずに。
4)保険会社・代理店に事故を報告
保険会社に事故の状況等を必要な情報を提供して補償などに関する指示を受ける。事故に遭った際はなるべく慌てず、状況も判らずに自分の非であると思い込んだり、相手と交渉したりするのはやめて警察や保険会社の判断に任せましょう。
【参照】 ハワイ州商業・消費者保護局
Department of Commerce and Consumer Affairs (DCCA)
cca.hawaii.gov
【情報提供・監修】
ショーン・アキオ・磯野 Sean Akio Isono
Business Insurance Services Inc.
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