【2021年11月】ハワイ不動産レポート:コンドミニアム市場売上件数が急伸!戸建・コンドともに中間価格は8月並みに戻るも底堅く

【2021年11月】ハワイ不動産レポート:コンドミニアム市場売上件数が急伸!戸建・コンドともに中間価格は8月並みに戻るも底堅く

更新日 2021.12.13

11月のハワイ不動産はコンドミニアムの売り上げが47.7%も急上昇。一方の戸建住宅の売り上げは9.8%のみの上昇となった。10月に一度落ちた戸建住宅の中間価格は8月に記録した$1,050,000に戻り、コンドミニアムの中間価格は10月に引き続き8月に記録した$500,000をキープした。

ハワイ 不動産 レポート

 

ホノルルリアルター協会による2021年11月のマーケットレポート 

ハワイ 不動産 コンドミニアム

ホノルルリアルター協会より発表された2021年11月のハワイ・オアフ島の住宅市場レポートによると、ロックダウン解除以降空前の快進撃を続けてきた戸建住宅市場は、売り物件の不足の中でも前年同月比で9.3%増をマーク。一方でコンドミニアム市場は、売り上げが前年同月比で47.7%増加し、急伸を遂げた。

中間価格に関しては戸建住宅が先月から少し落としたものの、依然として1ミリオン越えをキープし11月は$1,050,000(1ミリオン5万ドル)8月に記録した価格に並んだ。またコンドミニアムも先月来の$500,000(50万ドル)をキープしている。

また特筆すべきは、コンドミニアムのリスティングされてから売れるまでの売出期間が9日間に短縮されたこと。これは新記録である。1年前は16日間、2年前は26日間だったことを考えると、大幅に短縮されていることが分かる。

  • 戸建住宅の販売数は371軒、前年同月比で9.3%増加
    中間価格は前年同月比20.3%増で$1,050,000
    平均価格は前年同月比19.5%増で$1,296,551
    売出期間は先月より1日遅くなり11日間
  • コンドミニアムの販売数は601軒、前年同月比で47.7%増加
    中間価格は前年同月比19.0%増で$500,000
    平均価格は前年同月比18.3%増で$559,007
    売出期間は先月と同じく9日間
 

戸建住宅マーケット詳細

8月の中間価格の記録値に戻った11月の戸建住宅マーケット。売り上げた件数自体は371軒と前年同月比で9.3%増にとどまったが、1ミリオンドル台〜1.1ミリオンドル台が118.2%の伸び、2ミリオンドル以上の売上件数が114.3%と、ぞれぞれ売り上げ倍増を記録し、市場を牽引している。

売れた価格帯のリストは下の通り。

価格帯 軒数
80万ドル台 55軒
90万ドル台 47軒
1.1ミリオン-1.2ミリオンドル 37軒
1ミリオン-1.1ミリオンドル 35軒
70万ドル台 35軒

11月の戸建市場でもっとも売りあげが伸びた地域はワイパフエリアとなっており、売上高は昨年比で116.7%増加と2倍以上の伸びを示した。続いてホノルル中心部のメトロエリアで売上高は昨年比で66.7%増加している。

「ハワイに住むネット」では、ちょうど一年前のレポートで、パンデミックの影響で多くの人がメトロエリアからオアフ島の他地域の戸建住宅へと移住している様子を伝えた。子育て世代が家を求めやすいワイパフエリアなど郊外の人気は引き続き高いものの、利便性の高いメトロエリアへも人々の関心は戻りつつあると言えるのではないだろうか。

なお平均価格は前年同月比19.5%増で$1,296,551と先月よりも下回った。

 

コンドミニアムマーケット詳細

11月の売り上げが前年同月比で47.7%も増加したコンドミニアム市場。最も売れたのはリーズナブルな30万ドル台から60万ドル台のコンドミニアム物件。特に人気が集まったのが60万ドル台の物件で、売り上げが昨年同月比で182.8%増と驚異的な増加を見せた。

一方、30-60万台ほどではないものの、1ミリオンを超える高額価格帯も動きは活発。1ミリオン台37軒、90万ドル台で14軒、80万ドル台で29軒、70万ドル台で46軒と高額価格帯のコンドミニアムも非常によく販売された月となった。

売れた価格帯のリストは下の通り。

価格帯 軒数
40万ドル台 109軒
50万ドル台 94軒
30万ドル台 88軒
60万ドル台 82軒
20万ドル台 77軒

ここ数ヶ月コンドミニアムの快進撃は戸建住宅のそれを上回る様相を見せてきている。

売り上げが昨年同月比で47.7%増加した背景としては、
1)パンデミックが落ち着き人々が住みやすい都市部に回帰していること、
2)パンデミックの影響で買い控えをしていた中間所得層が低金利を利用して住宅購入を始めていること、
3)ツーリズムの復活とともに、ワイキキエリアを中心とした投資物件が動き始めていること、
4)パンデミック前に計画されたアラモアナやカカアコに新しいコンドミニアムが次々と完成し、転売が始まっていることなどが挙げられるのではないだろうか。

 

新規リスティングはコンドミニアムで増加傾向にあるも競争は激化、売り手市場が続くハワイ不動産

11月に販売された戸建住宅、コンドミニアムともに、リスティング(新規売り出し)時の販売価格を上回って取引された物件が増加。戸建住宅では販売された約61%が、コンドミニアムでは販売された42%が提示価格を上回った。これは買い手の需要が大きく、競争が激化していることが分かる現象で、ここ1年ほど似たような状態が続いている。

これを引き起こしている一つの要因が在庫の少なさである。特に戸建住宅で在庫減少は顕著で、11月末に示された在庫数は戸建でわずか366軒。これは3年前の2018年11月には1082軒、2年前の2019年11月には995軒と比較すると、いかに現在の戸建住宅の在庫が少ないかが良く分かる数字である。またパンデミックの影響で戸建住宅市場が大躍進していた昨年11月の503軒と比べても、さらに少ない数字である。ちなみに新しくリスティング(新規売り出し)された戸建住宅は、前年同月比5.5%減少の358軒のみとなっている。
一方でコンドミニアム市場では、新しくリスティング(新規売り出し)された物件が639軒もあり、11月末時点での在庫数も1039軒と戸建住宅よりはましな状態となっている。しかしこれも3年前の2018年11月には1639軒、2年前の2019年11月には1814軒、昨年11月の1,645軒と比較すると、在庫の少ない状態であることが分かり、この傾向は今年に入ってからずっと継続している。

ホノルルリアルター協会会長のシャノン・ヘブン氏は、
「オアフ島で不動産を購入したいと考えている人は日頃から準備を整えておいてください。(気になる物件を見つけたら時)間を無駄にすることなく、自身のリアルターと協力して1日も早くオファーを提出して、売り手に受け入れてもらってください」と買い手にアドバイス。さらに「売り手の大部分は元の定価を超える入札を受けています。これは、(例年はスローになる)ホリデーシーズンにもかかわらず、ハワイ不動産は競争の激しい市場になっていることを示しています」と述べている。

 

2021年ハワイ不動産・年間振り返り

さて、今年も残すところあとわずか。2021年通年での振り返りを簡単にすると、戸建住宅の売上は昨年比で21.4%増加、コンドミニアムの売上は昨年比で57.7%増加した。また、戸建住宅の中間価格は985,000ドルとなり昨年比で19.8%上昇。一方のコンドミニアムの中間価格も475,000ドルとなり、昨年比で10.5%上昇した。

パンデミックでの経済不況や様々な制限を振り払うかのように、盛り上がりを見せた2021年のハワイ不動産。やはり一番のビッグニュースは戸建住宅の中間価格が8月に1ミリオンドルを超えたことではないだろうか。またアラモアナやワードエリアに次々に完成した新しいタワーコンドミニアムも明るいニュースをもたらしてくれた。

中間価格の上昇、低金利、在庫の減少、競争の激化とニュースに事欠かないハワイ不動産から、まだまだ目が離せない。

 

2021年10月の不動産レポートはこちらから>>

2021年9月の不動産レポートはこちらから>>

 

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