【2021年10月】ハワイ不動産レポート:戸建住宅の高額価格帯の売上が激増、コンドミニアムの売上も急増

【2021年10月】ハワイ不動産レポート:戸建住宅の高額価格帯の売上が激増、コンドミニアムの売上も急増

更新日 2021.11.10

2021年10月のハワイ不動産は、先月に引き続き全般的に落ち着いた様相を見せた。
戸建住宅のセールスは昨年同月比で10.4%増加、一方でコンドミニアム物件のセールスは昨年同月比で27.3%急増した。中間価格は戸建住宅で先月よりも5万ドル下げたが、コンドミニアムでは2021年8月に記録した数字に戻った。

大きなニュースとしては、戸建住宅のセールスが2ミリオンドル以上の高額価格帯で188.2%激増したこと、そしてコンドミニアムのセールセスでは、60万ドル以上のセールスが伸びたことだ。

不動産 ハワイ レポート

 

ホノルルリアルター協会による2021年10月のマーケットレポート

ハワイ 不動産

ホノルルリアルター協会より発表された2021年10月のハワイ・オアフ島の住宅市場レポートによると、戸建住宅・コンドミニアム共に売上は9月に引き続き落ち着いた様相。

戸建住宅の中間価格は$1,000,000(1ミリオンドル)で、先月よりも5万ドル下げたが1ミリオンドル台はキープ。併せて、コンドミニアムの価格帯も8月に記録した新記録である$500,000(50万ドル)に戻った。

なお今年度を振り返ってみると、年間を通して戸建住宅とコンドミニアムのセールスは、それぞれ22.6%と58.8%増加している。

  • 戸建住宅の販売数は381軒、前年同月比で10.4%増加
    中間価格は前年同月比15.6%増で$1,000,000
    平均価格は前年同月比25.3%増で$1,335,171
    売出期間は先月より1日遅くなり10日間
  • コンドミニアムの販売数は611軒、前年同月比で27.3%増加
    中間価格は前年同月比13.8%増で$500,000
    平均価格は前年同月比21.4%%増で$582,509
    売出期間は先月と同じく11日間
 

戸建住宅マーケット詳細

残念ながら10月の戸建住宅の中間価格は$1,000,000(1ミリオンドル)で先月より5万ドル減少したが、1ミリオン台はキープ。前年同月の中間価格が$865,000であったことを考えると15.6%増しており、今年度の不動産業界の興隆ぶりがうかがえる。

売り上げは昨年同月比で10.4%増加。販売数は381軒。売れた価格帯のリストは下の通り。

価格帯 軒数
90万ドル台 66軒
80万ドル台 56軒
1ミリオン-1.1ミリオンドル 36軒
2ミリオンドル台 32軒
70万ドル台 31軒

最も売れた価格帯が90万ドル台で66軒、次が80万ドル台で56軒。特に10月は2ミリオンドル以上の高額価格帯のセールスが絶好調で、20ミリオンドル台で32軒、3ミリオンドル以上で17軒も販売された。これは前年同月の軒数がそれぞれの価格帯で8軒と9軒であったことを考慮すると、188.2%激増と驚くべき伸びである。

また、平均価格は前年同月比25.3%増で$1,335,171。これは先月よりも高い数字であり、高額価格帯のセールスの好調が影響を与えたものと考えられる。 

 

コンドミニアムマーケット詳細

コンドミニアムマーケットは引き続き好調。中間価格は8月に記録した50万ドルに戻った。売り上げは昨年同月比で27.3%増加、販売数は611軒だった。特に人気があったエリアはホノルルのメトロエリア。611軒のうち343軒がこのエリアで販売された

売れた価格帯は通常通り30万ドル台から50万ドル台であったが、一方で60万ドル以上の高額の価格帯にも人気が集まり、昨年同月の2倍以上の売り上げを記録した。

売れた価格帯のリストは下の通り。

価格帯 軒数
40万ドル台 96軒
30万ドル台 92軒
50万ドル台 84軒
60万ドル台 75軒
20万ドル台 68軒
 

戸建住宅は62%がコンドミニアムは41%が提示価格を上回って販売、在庫不足はさらに深刻化

10月に販売された戸建住宅とコンドミニアムのうち、リスティングの際の提示価格を上回って販売された物件は前年同月比で20%以上も増加した。戸建住宅の全販売数の62%にあたる236軒が、コンドミニアムの全販売数の41%にあたる251軒が、リスティングされた際の提示価格を上回ったことからも、売り手にとっては嬉しい状態、買い手にとっては厳しい状況が続いていることがわかる。

新しくリスティングされた物件は、戸建住宅で前年同月比でわずか1.1%減少し、一方でコンドミニアムはアラモアナ・ワード周辺に新築コンドミニアムが完成した影響で8.0%増加した。ただし、在庫全体でみると戸建、コンドミニアムともに大幅に減少した状態は続いており、戸建住宅で前年同月比で23.0%、コンドミニアムで前年同月比で39.4%の減少となった。本格的なホリデーシーズンを前に今後も在庫が少ない傾向は続くと予想される。

また、近年続いていた歴史的に低い水準の住宅ローンの金利だが、今月3.14%に上昇した。これはこの一年の中でも最も高い金利であるが、それでも従来に比べると低い水準である。よって11月も売り手市場は続くだろう。

 

2021年9月の不動産レポートはこちらから>>

 

2021年8月の不動産レポートはこちらから>>

 

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