ハワイのシェアオフィス事情
ビジネスでハワイに進出する企業にとってオフィス契約は最初の難関。費用もかかるし契約書も面倒。そんな時の強い味方になるのがシェアオフィス(コワーキングスペース)の存在。昨今のハワイのシェオフィス事情を探った。
プロワークスグループ、マレク・レホツキー氏にインタビュー
シェアオフィスの専門家にその活用法について聞いた
レホツキー氏:弊社がバーチャルオフィス&コワーキングスペースをハワイで始業したのは2013年。ハワイでは先駆者と言って良いと思います。その頃から弁護士や不動産業者などハワイ在住ビジネスパーソンの利用が目立ちましたが、会社登記の住所が欲しいという日本からの利用は常に一定数ありました。ただ、日本から進出する場合は、ビザ取得の要件をシェアオフィスで満たせるか弁護士などに確認が必要です。レストランなどの場合は別途店舗リース契約が必要ですが、通常のビジネスであれば問題ないことも多いようです。
最近はハワイでもシェアオフィス、コワーキングスペースなどが増えているのは確かで、需要は高まっています。大手企業でもハワイ支社のスタートはシェアオフィスというケースが目立ち、オフィスにかける経費に以前よりシビアになっていると感じます。さらにコロナ禍になってリモートワークが常識となりオフィスに関する考え方が大きく変わりました。普段の業務は自宅でこなすので、会議室の需要が増えています。また、日本から容易にハワイに来られなくなり、郵便物のスキャンは必須の業務になりつつあります。中には、オフィスに届いた小切手を銀行処理してほしいという相談もあります。
シェアオフィスが増えてきた今、きめ細やかなサービス対応が今後の生き残り競争を決すると思います。その意味では、今ハワイ進出されるなら選択肢の広がったシェアオフィスを利用するのは賢い策だと思います。弊社もアラモアナセンター隣接のシェアオフィスを運営しています。ぜひご活用ください
ハワイのシェアオフィスは、大きく分けて2種類
ハワイのシェアオフィスは、大きく分けて2種類ある。会員同士の交流を目的にオープンスペースも設けているもの、そしてしっかり個室スタイルのオフィスを貸し出すもの。最近はそのハイブリッド型も生まれている。どちらにしても、実際にオフィスをレンタルすることを考えれば格安ですむこともあって定番の人気となっており、コロナ禍でその数も増えている。
多くのシェアオフィスは、WiFiやプリンター、コピー機などの基本ビジネス機器を揃え、その住所を会社登記に使用できるのに加えて、受付で会社名を名乗って電話に出てくれたり、郵便物をまとめて別の住所に転送してくれたりなど、オフィスを借りる以上のサービスがあるところも。
最近では、日本で誰でも知っている大手企業がハワイに進出した際も、シェアオフィスを拠点として活用することもあるそうで、ハワイにとっては、ビジネス誘致の大きなファクターとなっている。実際、ハワイ州も「サンドボックス」というコワーキング&イベントスペースを作り、州外からのビジネス進出をバックアップしている。
ハワイのシェアオフィス5選
PROWORKS GROUP プロワークスグループ
アラモアナセンター隣接の便利な立地
多言語対応のオペレーターが、顧客ごとの専用回線で電話に応答。郵便物のEメール通知や転送サービスに加え、経理や税務なども代行可能。ハワイ不在時の不安のほとんどを解消できる。プリンターなど機器が揃ったオフィススペースのほかに会議室も完備している。
住所:1441 Kapiolani Blvd., #1115, Honolulu
電話:808-356-2650
時間:8:00~18:00、定休日:土・日曜
料金 : 全日利用500ドル/月~。月15日利用、月10日利用、月5日利用の各パッケージあり
www.proworksgroup.com
BoxJelly ボックスジェリー
ハワイコワーキングスペースの草分け
コワーキングスペース世界ランキングでも上位のBoxJelly。ホノルルの中心街にありビジネスに関するサポートだけでなく、サーフィンやランニングなどのクラブを通じてライフスタイルのアシストやコミュニティ作りにも注力している。併設のカフェも人気。
住所:1200 Ala Moana Blvd., 2nd Floor( ワードビレッジ)
電話:808-769-6921
時間:9:00〜17:00 定休日:土・日曜
料金 : デイパス25ドル/日〜、専用デスク450ドル/月〜、 プライベートオフィス1200ドル/月〜
https://www.theboxjelly.com
Hub Coworking Hawaii ハブコワーキングハワイ
世界中にネットワークをもつコワーキングスペース
15,000人を超える会員を擁するネットワーク“インパクトハブ”の一部となっており、コワーキング、オフィススペースとしての機能はもちろん、月に数回会員同士のコミュニケーションを目的としたイベントが開催される。郵便サービスが含まれるプランもある。
住所:1050 Queen St., #100, Honolulu
電話:808-664-3306
時間:9:00〜17:00(加入プランによる) 定休日:土・日曜(加入プランによる) 料金:40ドル/月〜(スタータープラン月2回)、 専用デスク440ドル/月〜、専用オフィス507ドル/月〜
https://hubcoworkinghi.com
Waiwai Collective ワイワイコレクティブ
ハワイアンが作る革新的なコミュニティスペース
ハワイの社会に価値を生み出すために必要なコミュニティ力がテーマ。ハワイローカルによって創設され、ハワイ文化に重点を置く理念を貫いている。夕方以降はカルチャーイベントスペースとしての利用も多い。2つのロケーションで、学割やシニア割あり。
モイリイリ店:1110 University Ave., Honolulu
ヌウアヌ店:1164 Nuuanu Ave., Honolulu
電話:808-892-1813
時間:8:30~16:30、定休日:土・日曜
料金:デイパス10ドル/日~、パートタイムワーク45ドル/月~(月6回)
www.waiwaicollective.com
Entrepreneurs Sandbox アントレプレナーズ・サンドボックス
ハワイ大手企業もオフィスを構える
ハワイ州の技術開発部門であるHTDCが立ち上げたコワーキングスペース。ユニークなのがベンチャー企業だけでなく、航空会社や銀行などハワイの大手企業もテナントである点。またハワイのテクノロジー産業の成長を後押しする設備や環境が整っているのも魅力だ。
住所:643 Ilalo St., Honolulu
電話:808-784-4061
時間:一般8:00〜16:00、会員7:00〜18:00 定休日:土・日曜
料金 : デイパス25ドル/日〜、専用デスク400ドル〜、 プライバシーブース15ドル/1時間〜
https://sandboxhawaii.org
※紹介した各社は全て、ワクチン接種カードもしくは48時間以内陰性証明が必須になります(2021年10月現在)
※この記事は「ハワイに住む」マガジンVol.47(2021/11/15発行)の記事を元に作成しています。
◆【ハワイに住む】ニュースレターはじめました!
お申し込みはこちらから(メールアドレスのみ)
登録特典あり!特典はこちらでご紹介しています!
・月一回配信
・一ヶ月のハワイニュース振り返り
・不動産市況や物件情報
・メルマガだけのオリジナルコンテンツなどお届けします
◆【ハワイに住む公式LINE】(月数回)はじめました!
友達追加よろしくお願いします!