デビン安田弁護士(ハワイのGO法律事務所 所属)にインタビュー デビン先生の強みや専門領域、また心がけていることなどをインタビュー

更新日 2021.08.08

デビン安田先生のプロフィール

私は日本人の父と、ハワイ生まれの日系3世の母の間で生まれて、岐阜で育ちました。その後、小学4年の時に父の仕事の関係でシカゴに移住しました。

その頃はNBAのバスケットボール選手のマイケル・ジョーダン、そして彼の所属チームだったシカゴ・ブルズの全盛期。私もすっかりハマりました。

アメリカ生活に溶け込んでいったのも、もっぱらバスケットボールを通してです。プレーする中で友達を作り、中学は現地校に進学して、アメリカンカルチャーの真っ只中で過ごしました。


高校は慶応義塾ニューヨーク学院に進学、大学では日本に戻って慶応義塾大学法学部(政治学科)を卒業しました。大学時代も体育会のバスケットボール部に所属して、インカレで優勝するほど強い代で、バスケ漬けの日々を過ごしました。

実は弁護士になったのもバスケットボールがきっかけなんです。

デビン先生が弁護士になったきっかけ

アメリカ・日本と学生時代を通じてずっと熱中していたバスケットボール。今後はきっと日本からNBAのプレイヤーを目指す選手が出てくるだろう、と予想していました。なので当時の夢は、日本人選手がアメリカを目指すための「交渉代理人」になって、日米のバスケットボール界の架け橋となることでした。

そのためのステップとして目指したのがアメリカでの弁護士だったわけです。再びアメリカに戻り、ミシガン州立大学法科大学院に入学しました。


日本の大学時代、体育会でバスケばかりやっていた自分にとっては、アメリカのロースクールの1年目はもう地獄のように大変で(笑)。朝からびっしりの授業というライフスタイルに変えることが最初のチャレンジ、といった大学院のスタートでしたが、無事にニューヨーク州の弁護士資格を取得しました。

卒業したころは、日本人のNBAブームも若干下火になっていたこともあり、弁護士としての経験を積むためにニューヨークの大手法律事務所に所属しました。その弁護士事務所では世界的企業をクライアントとした独占禁止法関連の大型の案件を手掛けました。

このように大企業が関わる案件の場合、ひとつのケースに何十人もの弁護士がチームを組み、膨大な資料を用意して長期間かけて取り組むことになります。こういった大型案件があるのもニューヨークのような大都市ならではと言えるでしょう。弁護士としてのやりがい、問題を解決する充実感を味わいましたね。


その後、2017年にはGO法律事務所の代表の小林剛弁護士とともに、GO法律事務所のニューヨークオフィスとなるD5 Law Officeを設立しました。

取り扱い分野、注力している分野に関して

現在は、主に日系企業や日本人のクライアントの方に対して、法人設立、ビザ取得、労務関連、契約書のレビューなどのリーガルサービス全般をワンストップでご提供しています。

パンデミックが収束してきた今、日本企業のニューヨークへの事業進出、また一度止めていた進出計画を再開したいという企業からのご相談が増えていますね。

またハワイのGO法律事務所のお客様の中で、ハワイで成功したので、次はニューヨークへの展開したいというご相談も多いです。

 

現在ニーズの多い案件などがありましたら、教えてください。

最近、最も多く手掛けているのは個人・法人問わず、不動産関連の取引のケースですね。

アメリカでは州ごとの法律や商慣習もかなり違います。ニューヨーク州では不動産取引の際に、弁護士が関与することがマストです。

ハワイ州の不動産取引においては、お金のやり取りや諸手続きをエスクローと呼ばれる中立的な第三者機関な会社が管理するのが一般的です。
一方、ニューヨーク州においては、通常はエスクローの役割を弁護士が担っています。

ニューヨークもハワイ同様に、不動産価値が右肩あがりで、落ちづらい地域の一つです。以前から不動産を所有している方の売却の取引、またニューヨークにドル資産としての不動産を持ちたい方、減価償却目的で購入したい方など、売買ともにご相談が多くなっています。
 

弁護士活動をする上で日頃、心がけていること

私は日本とアメリカ両方で育ち、言葉だけでなく文化の違いを身をもって経験してきています。そのため、日本人や日本企業のクライアントと接する時に、どういった点が日本人の方にとって理解しづらいのか、また心配に思われるのかを日米両方の観点から理解することができます。それを踏まえて、丁寧にわかりやすくご説明することをいつも心がけていますね。

またハワイ州とニューヨーク州のマーケットの違いをご理解いただくことも大切ですね。やはりニューヨークにはビジネスライクで野心家の方が多く、ハワイはどちらかといえば余裕のある投資家の方が多いなど、州ごとのビジネスへの取り組み姿勢やスピード感にも違いがあります。 

日本とアメリカの違い、さらにアメリカ国内でも州ごとの違いをしっかり把握した上でクライアントのビジネスの成功をサポートできるのが強みです。 

趣味やプライベートタイムなどに関して

いまでも現役プレーヤー、そしてストリートバスケットボールチームのオーナーでもあります。アメリカには身長が2m近いような長身の選手も多いので、そんな中で行くと自分は小柄なプレイヤーなのですが、そのぶんキレの良さと動きの速さで勝負しています!弁護士の仕事が忙しくなっても週に1-2回はプレーする時間は確保するようにしていますね。
 

家族は、妻と、かわいい盛りの6歳の子供、コッカースパニエルとプードルミックスの愛犬、そしてウーパールーパーです。
週末は公園などいろんなところに出かけて、家族との時間を大切にしています。

 
 

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