不動産を担保にしたローンを非居住者の方にも提供開始
ハワイに不動産を所有している方に朗報だ。セントラル パシフィック バンクが、非居住者の方向けに、ハワイに所有している不動産を担保としたローンの商品を新しくスタートした。セントラル パシフィック バンクの国際部の島さんに詳しいお話を伺った。
アメリカでは一般的なHELOC(ホームエクイティ・ライン・オブ・クレジット)。これは、所有している住宅の価値(エクイティ)を担保として、銀行から受けるローンのこと。
アメリカではローンを組む際に、 借主のクレジットスコア(金融における信用度スコア)やクレジットヒストリー(過去の借り入れ・支払い履歴)などのデータが重視される。ただ、これらのデータは非居住者の方は持っていないため、せっかくハワイに価値のある不動産を所有していても、それを担保に新たなローンを組むことはできなかった。
今回、ハワイ以外にお住まいでハワイに不動産を所有しているお客様からのリクエストをもとに、セントラル パシフィック バンクの国際部が新たに販売を開始した商品が「非居住者向けのHELOC」となる。
非居住者向けHELOCの条件や用途は?
ライン・オブ・クレジット(利用可能なクレジット額)は、クレジットカードの限度額と同じように、使った分だけ金利が発生し、使わない場合には金利はかからない。用途は限定されていないため、旅行や生活資金など何に使ってもいい。
島さんによると、通常の住宅ローンよりは低金利となるため、例えば今保有している不動産を担保に、別の不動産購入を行う際の頭金として使う、または、今保有している不動産を売却して数年後に建設予定の新築に買い替えたい場合のつなぎ資金、などのニーズでのお問い合わせが多いという。所有している不動産をリノベーションしてから売却する際のリノベーション費用などにも有効活用ができそうだ。
また、現在の円安により、日本円の資産をドルに両替、またアメリカへの送金を躊躇される方が当面のハワイでの生活費や車の購入費、またお子様の留学費用など、この数年の不透明な状況における安心材料としてクレジット枠を持っておくのも良いのではないだろうか。
非居住者向けHELOCの申込みに必要なもの
前述の通り、非居住者の方はアメリカにおけるクレジットスコアやクレジットヒストリーがないため、銀行としては審査のために提出をお願いする書類が少々多くなっている。
HELOC審査に必要な書類
• 直近2年分の確定申告
• 直近2年間分の源泉徴収票
• 直近1カ月分の給与明細書
• 勤務先の人事担当者の名前と連絡先(雇用確認のため)
• CPB 銀行明細書
• 所有不動産詳細(源泉徴収票にリストされているもの)
• 所有物件保険
• 所有物件管理費明細書
• 現存の住宅ローン、賃貸契約書などの最近の概要(残金、毎月の支払い額などがわかるもの)フォーム有
• 銀行もしくはクレジットカード会社発行 からの信用状
(取引年数が記入されているもの)
• パスポートのコピー
• サービスプロセスアグリーメント(現地代理人を指名)
• 担保物件保険
• 担保物件管理費明細
自営業または会社経営の場合は、上記に加えて下記の書類も必要
• 会計士からの今年の損益計計算書
・過去2年分の決算報告書
・業務概要、会社案内
上記書類を英訳して提出する必要があるそうだが、英訳サービスをしてくれる人をセントラル パシフィック バンクでご紹介してくれるとのこと。
ハワイに不動産を所有しておられる方は、せっかくの価値ある不動産物件を担保に、物件の買い増しや、買い替え、アップグレードなども積極的にご検討されてみてはいかがだろうか。
お問い合わせはセントラル パシフィック バンク国際部まで。