統合レンタカー施設「CONRAC」がオープン
2021年12月1日、国際線ターミナル2の手荷物受取所の出口から徒歩で行ける場所にレンタカー会社出社が入った5階建てのビル「CONRAC」がオープンした。CONRACはConsolidated Rent-A-car facilityの略。
これまではシャトルバスでレンタカー各社の空港営業所まで移動していたが、「予約したレンタカー会社のシャトルバスが見つからない」「バスが来るまで何十分も待たされた」など不便を訴える声も多かった。
それを解消するためにこれまで空港内で一番小さかったターミナル2の駐車場を11エーカー(東京ドーム約1個分)に拡張し、収容台数を1570台から4500台に拡大。一般車両向け立体駐車場も727台に拡張され2022年完成予定。また空港内で手続きできるレンタカー会社も10社に増えた。これによりレンタカーをピックアップするまでの所要時間が大幅に短縮。空港内の交通渋滞緩和にも貢献する。今後団体旅行やホテル送迎、シャトルバスの発着ターミナルも完成予定だ(2022年内)。建設費用はレンタカー利用者から徴収された施設利用料(1日4.5ドル)によって賄われる。
建設費用:3億7700万ドル
建物面積:180万平方フィート
建設開始:2016年
【 空港内で借りられるレンタカー会社が5社から10社に】
スリフティー、シクス、ペイレス、ナショナル、ハーツ、エンタープライズ、ダラー、バジェット、エイビス、アラモ
ターミナル1にマクアコンコース増設
以前ネイバーアイランド専用の小さいターミナルがあった跡地に、 大型機なら6機、中型機なら11機に対応可能な L 字型の発着ゲートを増設。 ピーク時(午前10時から午後3時)の混雑を緩和 させることが狙いだ。 現在ハワイアン航空のハワイ諸島間、 米国国内線が利用している。 この増設によりこれまでの平均フライト遅延率 18.61%が、2021年には 平均16.85%に減少した。 さらに 最大6レーンの保安検査ポイントを導入し待ち時間を平均で12分から15分短縮。 壁を取り払った広々としたスペースでソーシャルディスタンスの確保にも役立っている。 建設費用は債券発行と旅客施設利用量によって賄われ、ハワイ州納税者の税金は使われないと種が発表している。 太陽熱を抑える外壁や自然光を最大限に活かせる窓、人のいるエリアだけ冷却する空調など環境に配慮した内外装設備により 20年間で6億4000万ドル以上の光熱費削減が期待される。
建設費用: 2億7000万ドル
建設開始:2018年6月1日
拡張部分の敷地面積: 23万平方フィート
※この記事は「ハワイに住む」マガジンVol.49(2022/5/16発行)の記事を元に作成しています。