「ハワイに住む」でもカカアコやアラモアナの新築コンドミニアムの発売や竣工の話題が多い昨今ですが、そんな中でもやはり世界中の富裕層からのオファーが絶えないのが、カハラやダイヤモンドヘッドエリアなど豪邸が立ち並ぶホノルル一等地の戸建ての別荘物件です。
ファミリーハワイリアリティのカン・未枝(ミエ)さんに、このカハラ、ダイヤモンドヘッドエリアの戸建ての別荘マーケットについて、詳しくお伺いしました。
ミエさん:
ハワイの不動産価値は、コンドミニアム、戸建て、それぞれにマーケットニーズがあり どちらも長期間にわたり安定的に成長してきました。
その中でも特に”価値が上がった”と言えるのが、カハラやダイヤモンドヘッドなどのラグジュアリーな戸建ての物件です。
”資産価値の高さ”という点では、コンドミニアムを凌駕するハワイの戸建て別荘のメリットについてお話したいと思います。
安定して上がってきたハワイ・オアフ島の不動産中間価格
ミエさん:
過去10年の戸建てとコンドミニアムの中間価格推移
まずは過去10年(2014-2023年)のオアフ島の不動産売買の中間価格の推移についてお話ししたいと思います。上の緑のラインが戸建で、下の黄色のラインがコンドミニアムの中間価格となっています。オアフ島における過去10年間での戸建て住宅の価格は56%、コンドミニアムの価格は45%上昇しました。
- 戸建て住宅の中間価格は10年で56%上昇
2014年 $675,000→2023年 $1,050,000 - コンドミニアムの中間価格は10年で45%上昇
2014年 $350,000→2023年 $$508,500
戸建て住宅とコンドミニアムの市場はそれぞれ違うニーズのバイヤーに支えられていますが、基本的に戸建住宅の価格上昇はコンドミニアムよりも顕著であったことがお分かりいただけると思います。
特にパンデミックの影響を受けた2020年以降の戸建ての価格上昇幅の大きさはチャート上でもはっきりと見て取れます。これはワークスタイルの世界的シフトの中で、より広く快適な家庭環境・オフィス環境を求めたことを背景に「ハワイに家を持ちたい」という富裕層が世界中からハワイに殺到したためです。
そもそも住宅用地がごく限られているハワイでは、大きな区画の戸建て住宅を簡単に増やすことが出来ないという背景から、希少性は高まる一方です。「ハワイの戸建て別荘」というワールドクラスのプレステージは揺らぐことはないでしょう。
中でも高い資産性を誇る「オアフ島一等地の戸建ての別荘」
ダイヤモンドヘッド地区を例に
人気の高いダイヤモンドヘッドエリアを例にとって、価格上昇率を見てみます。こちらはダイヤモンドヘッドエリアの3ベッドルーム以上の戸建ての売買の中間価格の10年間の推移です。中間価格が2014年の約240万ドルから、2023年には約470万ドルへと実にほぼ2倍にまで上がっています。
先程のオアフ島全体の戸建ての中間価格が10年で56%上昇とお伝えしましたが、「そもそも人気の高かったエリア」ではさらに大きな値上がりが起きたわけです。
戸建ての魅力は、プライバシーの高さや、庭やプールなどが自分たちだけで独占できること、コンドのように共有ルールなどに縛られることなく自由に過ごせることなど、計り知れません。
最近のコンドミニアムでは「戸建てのような感覚」で暮らせることを売りにした「パークレーン」のようなラグジュアリーコンドミニアムも作られています。これらのラグジュアリーコンドミニアムには、管理が楽なことや多彩なアメニティが付いてくることなど、また別な魅力があります。
しかし、やはり300万、400万ドル以上といった予算で別荘を探す富裕層に「戸建て一択」の方が多いのは、その「希少性と資産性の高さ」という点を認識されているからでしょう。
今回はダイヤモンドヘッドエリアや戸建てについてお話しましたが、それ以外にも、コンドミニアムも含むオアフ島の不動産全域について売買のお手伝いをしています。ハワイ不動産ご興味のある方は、こちらからご相談ください。
関連記事はこちら>>
大学卒業後、日本では銀行、投資ファンドのキャリア。ハワイでは不動産エージェントとして活躍。要望があればエリア問わずに案内しており、オールラウンダーとして活躍中。注力エリアはワイキキ、カカアコ、東オアフ、ノースショアエリア。
(R) RB-23293