中山 真碧(なかやま もあな)さんはハワイの大学生であり、全米最年少USGTFティーチングプロ、そして日本ではプロゴルファーという”三刀流”を実現し、世界を飛び回るスーパーガールです。もあなさんに今までの道のりやアメリカと日本での学校制度やゴルフスタイルの違い、将来の目標などについてインタビューしました。
大学生、プロゴルファー、そしてティーチングプロ
ゴルフで”三刀流”のスーパーガール!
もあなさんは現役のハワイの大学二年生。
そして、日本ではプロ・ゴルフプレイヤーとして試合に参加し、「マイナビネクスト・ヒロインゴルフツアー」という次世代のスターゴルファーを発掘する年間15戦のゴルフツアーに参加したり、人気ゴルフTV番組の「ゴルフサバイバル」に出演したりと今、日本でもぐんぐん知名度を上げています。ゴルフサバイバルインタビュー抜粋
忙しい学業とゴルファー生活の合間を縫って挑んだアメリカのゴルフのティーチングプロテストに20歳・最年少で一発合格したという実力の持ち主です。
160センチの華奢な身体からは想像できないパワフルなスイングが持ち味のもあなさん。どのようにして今のマルチな活躍の場をつかんできたのでしょうか?
日本生まれ、世界育ちのトリリンガル(日本語・英語・韓国語)!
ゴルフと学業、文武両道でやりきった高校時代
もあなさん:
日本の香川県で生まれて 両親の仕事の関係でハワイに移住し、育ちました。 小学校はハワイと日本で、中学はオーストラリアにゴルフ留学、高校は、ハワイと日本の2つの高校を卒業しました。
特に大変だったのは高校時代です。ハワイのマッキンリーハイスクールに通いながら、特待生として迎えてもらった通信制のルネサンス大阪高等学校にも、同時に在籍して、2つの高校をW卒業しました。
マッキンリーハイスクールでは高校ゴルフのシーズンである2~5月の4ヶ月、毎週試合が続きます。それに加えて、日本のルネサンス高校のゴルフ部としても日本の各地の試合に参戦してきました。
1年目(フレッシュマン)はまだ良かったのですが、2年目以降がほんとに大変で(笑)。。日本でもアメリカでも戦績を残し試合を勝ち上がるに連れて、州大会や県大会など大会の数が増える一方。しかもアメリカの高校は学業の成績が悪いと学校代表として試合に出られないというルールがあります。なので、試合に出るために勉強も必死です。そしてルネサンス高校のオンラインの課題提出の締め切りも毎週大量にありました。そしてもちろん試合のたびに幾度となく日本とハワイを行き来するというパツパツのスケジュールの高校生活を送りました。
でも、大変だったけど、振り返るとゴルフ仲間にも会えて楽しかったです!(笑)
ハワイは全米でも指折りのゴルフ強豪州。その中でも州大会で何度も上位入賞していたもあなさんは、アメリカ全土の約40以上の大学からスカラシップ(奨学金)での入学の誘いが来たそうです。
ハワイの大学を選んだのは「メインランドよりハワイがいい!友達がみんなハワイにいて、日本にも帰りやすいから(笑)」とのこと。
世界を目指して頑張っている日本のジュニアの選手に対しては、「日本からハワイの中学校や高校に留学して結果を出し、スカラシップをもらってアメリカの大学に進学するといったルートも充分可能性があります」というアドバイスをくれました。
世界各地でプレイしてきたから分かる
日本の良さと特殊性
もあなさんは日本・ハワイ・オーストラリアとたくさんの国でゴルフを通じて、自分の道を切り開いてきたわけですが、日本のゴルフについてどんなふうに感じているのでしょうか?
もあなさん:
いろんな国を経験してきたからこそ、私は生まれた日本が大好き!と言えるし、今後も日本でのプロゴルファーとして頑張りたいと思ってます。
日本のゴルフスタイルでいえば、他のゴルファーに対しての気配りがあるのが良いところだと思います。たとえばクラブやカバーを代わりに持ってあげるといった日本では普通のマナーも、他の国のゴルファーから「えっ、なんでそんなに親切にしてくれるの?」と驚かれることがあります(笑)。
でも日本のゴルフの常識は日本以外では全然通用しないこともあります。「QUIET」のサインが掲げられるのは一流プロの大きな試合ぐらいで、アメリカのアマチュアや学生の大会では、誰がプレイしてようとお構いなし。周りで喋ったり、動いたり、食べてたりが普通です。良くも悪くも「自分は自分」なんですね。
なのでピリピリと緊張感のある静かな試合に慣れた日本の学生がアメリカに遠征に来ると、周囲のガヤガヤした雰囲気に飲まれて実力が出せなかった、という話もよく聞きます。
日本から世界に出てみると、全然違った考えやスタイルを持っているゴルファーがたくさんいます。私は世界でゴルフをプレーし、学校に通い、たくさんの友達やコーチと出会ってきたからこそ、どこにいても自分らしくリラックスしてプレーできるようになれたと思います。
世界でプレーしてみたいと思っているジュニアゴルファーの皆さん、ぜひ早いうちから海外に出てチャレンジして欲しいと思いますね!
アメリカ最年少のゴルフティーチングプロになって
もあなさんは、20歳から受験資格のあるアメリカのティーチングプロテストに20歳の今年、初チャレンジし見事合格しました。
もあなさん:
アメリカでのティーチングプロ資格(USGTF)のLevel IIIを最年少で取得しました。ゴルフのルールや技術的なことはもちろんですが、メンタル、トラックマン(軌道分析マシーン)の使い方、また教え方など広範囲の筆記テストで90点以上を取り、それが受かってようやく実技テストやラウンドに進むという1週間がかりのテストです。
試験の時の担当コーチや一緒に受けた仲間の方々にも恵まれました。ほかの受験者から「もあな、このコースどう読んだらいい?」と聞いてくるほど和やかな雰囲気で(笑)。テストは最終ラウンドを待たずに合格!と判定してもらうことができました。
私もいままで色々なコーチについてゴルフを学んできましたが、ティーチングプロとして人に教えることでまた違う学びがあります。自分が以前言われてピンと来なかった指導を、いまになって「そういうことだったのか」と理解出来たり、それを言葉や理論で伝える技術も身につきました。教えることを通して、自分のプレーにもよい影響がでていると思います。
最後に今後の目標は?と伺ってみました。
もあなさん:
ティーチングプロの資格を取ったばかりなので、ハワイにいる時はUSの大会やティーチングプロとして頑張って、日本ではマイナビネクストヒロインの試合などプロゴルファーとして頑張りたいです。また日本でもレッスン会やプロアマ大会にも出場参加予定です。Isntagramを時々チェックしてみてください!
あと、ハワイのホアカレイカントリークラブで行われる女子ゴルフ大会「ロッテ選手権」に出場したいですね。 ホアカレイは私の大好きなコースなので、出場して優勝したいです!(笑)
また、メディアのお仕事もたくさんご依頼を頂き、現在、日本やハワイではラジオ番組にも出演しています。毎年開催の「SONY Open In Hawaii」ではメディアレポーターも3年連続努めさせて頂いています。日米でも、もっと色々なことにチャレンジしていきたいですね。
ゴルフ留学に興味がある方は、もあなさんがゴルフティーチングを行うUSKゴルフアカデミーへお問い合わせください。