国際税務に強い伊藤国際会計税務事務所の伊藤耕一郎先生。 日本在住で、アメリカ・ハワイなど海外資産を持つ富裕層クライアントに強く、金融、そして会計事務所出身で会計士・税理士に転じたという異色のキャリアの持ち主です。 今日はその伊藤先生に今までのご経験や伊藤国際会計税務事務所のカバーする領域などについて詳しくお伺いしました。
伊藤先生のプロフィール
1972年京都府出身
1997年 京都大学大学院工学研究科修了
1997〜2004年 ゴールドマン・サックス証券にて金融商品開発業務に従事
2005年 税理士法人プライスウォーターハウスクーパース入所。主に外資系金融機関及び投資ファンドに対して国内外の税務コンサルティング業務・移転価格コンサルティング業務を行う。
2011年 伊藤国際会計税務事務所開設
日本語・英語・関西弁のトリリンガル。
「国際税務」×「英語」×「金融バックグラウンド」の強みで
海外にも資産を持つ富裕層の方をサポートしています。
伊藤先生:
私は京都大学大学院の数理工学を専攻したのち、外資系金融でのキャリアを経て、30代前半で公認会計士・税理士に転身し、プライスウォーターハウス(PwC)を経て独立、というこの業界ではかなり変わったキャリアになっています。
現在は「国際税務」×「英語」×「金融バックグラウンド」という強みを活かして、日本だけでなく海外にも資産を所有されている個人の富裕層クライアントを中心に会計税務サービスを提供しています。
もともと大学院ではコンピューターサイエンスやデータベースなどを研究していました。ちょうど卒業する1997年には、金融の世界に大きくITが入って来始めた時代で、ゴールドマン・サックス証券に入社。デリバティブやオプションなどの仕組み債の商品設計を担当しました。
こういった金融の商品は、お客様に「これは儲かりそうだ、勝てそうだ」と思わせるようデザインされています。もちろんお客様にはそのリスクも説明しますが、ある条件下では元本割れなどお客様が大損をする可能性のある商品もあります。金融機関側はそれらの条件が起こる確率を確率論的に織り込んで、自社が儲かるように商品設計するのですが「お客様の損が自社の利益になる」という考え方が自分には合わなかったですね。
また、金融商品を購入する富裕層のお客様と接する中で「資産を積極的に増やしたい」という方だけでなく「しっかり守りたい」というニーズも高いということを知りました。また「それって税金的にはどうなるの?」など税務に関して質問されて調べることが増えるうちに、税理士という仕事に興味が出てきました。
”儲かるかな”と思って入社した外資系金融でしたが、実はそんなに儲けることに興味がないことが分かったので(笑)そのポジションを捨てて、税理士を目指そうと決めました。お金儲けよりまっすぐお客様のためになることに向き合うほうがいい、と思ったんですね。
退路を断ってゴールドマン・サックスを退職し、1年半で公認会計士試験に合格しました。テストは昔から得意だったんですが(笑)やはり実社会を経験した後だけに科目の理解も深くでき、試験対策も戦略的に最短コースを立てて臨むことが出来ました。
公認会計士試験に合格後、遅まきながら33歳でプライスウォーターハウス(PwC)へ入社。外資系の金融機関や不動産ファンド等に対して税務サービスを提供する金融部という部署で忙しい日々を5年ほど過ごしておりましたが、その後、会計士・税理士として独立して業務を行うきっかけとなる二つの経験がありました。
一つは大阪事務所への転勤。
関西は実はグローバル企業がひしめく街です。ロームや京セラ、Nintendoなどの日本発のグローバル企業も多く、また中小企業でも世界と取引をしているニッチトップ企業がたくさんあります。その一方で、PwCの大阪事務所は東京の1/20ほどの人員規模で、とにかく一人の社員が幅広い領域をカバーするしかない。グローバル企業の税務コンサルティングから従業員の方の個人の確定申告までお手伝いするという幅広さです。結果的にはこれが、さまざまな税務分野の業務を経験するという素晴らしい経験になりました。
もう一つは移転価格業務に携わったことです。これらのグローバル企業を担当する中で、多国間の商取引において、商品の価格や価値をどのように決定し、課税するのかという問題は、”いかに経済学的に説明のつく形で、相手を納得させられるか”を考え抜く、というアートのような側面があります。金融商品のルールのように白黒がすぐ付くものもあれば、移転価格税制のように解釈や説明に幅のあるものも混在する。その両面性を経験できたのは面白かったですね。
BIG4の会計事務所には国際税務に強い会計士や税理士がいますが、その多くは大企業をクライアントとしています。逆に個人の方をクライアントとする会計士や税理士の中で英語を強みとされている方も多くありません。そんな中で今まで培った「国際税務」×「英語」×「金融バックグラウンド」という自分の強みを活かして、「海外資産を持つ富裕層の個人の方」向けの国際会計税務サービスに特化した事務所を開設した次第です。
富裕層の方たちにお伝えしたいこと
伊藤先生:
前述のように、私のクライアントのほとんどは、海外投資を行うレベルの資産を所有されている個人の富裕層やその資産管理会社です。その資産規模は一桁億~三桁億円まで幅広くご対応しています。
資産運用については皆さんそれぞれのお考えやご年齢に沿ったプランをお持ちですので、それぞれのフェイズに沿ったアドバイスをしています。
すでに大きな資産を持っておられる方は「減らしたくない・守りたい」という想いが強い方が多いです。やはり資産規模が大きくなれば利回り5%でも数千万というインカムになりますので、しっかりとポートフォリオを組んでいく必要があります。私は「これを買ったらいいですよ」という金融商品のアドバイスはできませんが、少なくともそれぞれの金融商品の”成績表”は金融出身の会計士・税理士として見ることが出来ます。
また60代以降になると「次世代に残したい」というご相談が増えてきます。いざ相続となった場合に、資産はあるのに相続税を払うだけのキャッシュがどこにもない!といったケースも散見されます。こうした事態を避けるための事前の備えなど、ファミリー全体を考慮した資産アドバイスも行っています。
また40~50代など年齢が若い方の中には「まだ資産を増やしたい」「無税の国に移住したい」というなどのご相談もあります。大損しない範囲でリスクをとって自分の信じるものに投資されてみるのがよいのではとおすすめしています。
ご自身がお持ちの資産管理や将来的な相続についてのアドバイスを求めておられる方は一度ぜひご相談下さい。
伊藤耕一郎先生へのお問合せはこちらから>>
また伊藤先生は2024年9月21日(土)に東京で行われる
「ハワイに住む」主催
第9回 ハワイ不動産・移住・ビジネス進出セミナー にもご登壇下さいます!
伊藤先生のセミナーは9月21日(土)15:00-15:45
テーマ:「ハワイ不動産投資にまつわる税金について。資産運用、別荘利用、相続時の税金についてわかりやすく解説します!」
ハワイから不動産・国際税務・ビザ取得コンサルなど各界のプロが結集するセミナーです。
▶詳細・お申し込みはこちらから! 奮ってご参加下さい。