ハワイ不動産購入には頼りになるエージェント(リアルター)選びが大事ですが、実は日本人の買い手(バイヤー)の中には知らずにうっかりマナー違反をやってしまう人がいます。そんなうっかりマナー違反について、まとめました。
日本と違う、不動産会社&エージェントとの付き合い方
エージェントを決める前なのか、後なのかを明確に
エージェントとのお付き合いの基本は「一人の買い手に、一人のエージェント」。最初の段階で、自分に合っている人や頼れそうと思うエージェントに決めるまで、複数の会社やエージェントに会ってみることはよいのです。ただし、それぞれのエージェントには「いま自分はまだエージェント選びの段階であること」をきちんと伝えましょう。
その上で最終的に「今回の不動産購入については、このエージェントにお願いしよう」ということを決めたらすぐにそれぞれのエージェントさんに「あなたにお願いする/またはしない」ということをお伝えしましょう。そこから先は、自分がこの人と決めたエージェント以外の人からは、物件の紹介を受けたり、相談をしたり、ということは止めます。
自分のエージェントを決めた後に、他のエージェントから不動産物件の紹介があったときは、「私のエージェントは●●さんです。●●さんに連絡してください」という形で、ご自身の意思表示をきちんとして、交通整理します。
うっかり同時進行してしまう
最初の段階で、複数の不動産会社や不動産エージェントに問合せをしたとします。その際、それぞれの不動産エージェントが、いまマーケットに出ている不動産物件をいくつか紹介してくれるかもしれません。その流れの中で、自分のエージェントをいつまでも決めずに、結果的に色々なエージェントと、同時進行で物件の話をしてしまうのは、混乱、トラブルのもとになります。重要なのは「自分のいまのステイタス、または担当者」を各エージェントに明確に伝えること。あいまいなまま、同時進行しないことです。自分がやり手になったつもりで、複数エージェントにわざと気を持たせるような態度を取る人がいますが、絶対にやめましょう。やり手どころか、ブラックリストのように業界内で知られ、その後誰も担当してくれなくなった人がいる・・・・という噂も聞こえてきます。
不動産エージェントはコミッション制
不動産エージェントのお仕事は成功報酬のコミッション制で、自分の担当した顧客の物件売買が成約しない限り、報酬にはなりません(一部の会社を除く)。どのエージェントからでも購入できる物件は同じなので、複数のエージェントを天秤にかけるような交渉は、意味がありません。
まとめ
日本とはだいぶ勝手が違いますね。しかし、外国人とはいえ「ハワイ不動産業界の構造がわかっている買い手」になれば、エージェントを味方につける近道になります。ぜひ、エージェントとのがっちりタッグを組める、賢い買い手(バイヤー)になっていたければと思います。
さて次は「不動産エージェントを本気にさせる問い合わせとは」について考えてみます。