ここまでご説明してきたような慎重なプロセスを踏む、中立性の高いハワイの不動産取引。権利関係や物件調査などをクリアし、プロセスごとに、引き続き購入を進めるかどうかの意思確認をされながらここまで進んできたなら、購入プロセスも大詰め。
最終物件確認
登記書類へのサインの数日前に、最終物件確認(ファイナルウォークスルー)を行います。物件調査時から変わったことはないか、撤去すべきものが残っていないか、退去すべき住人が居座っていないか、売り手責任で修繕を依頼をしていたものが修繕されているかなどを確認します。
残金の送金
買い手から最終支払い金額を送金します。今まで払ってきた手付金、中間手付金などと、買い手が払うべきエスクロー費用や、インスペクション費用、登記日を基準に日割りした税金や、管理費などの、すべての収支がエスクローによってステイトメントにまとめられます。そのステイトメントの残金を、最終契約完了予定日の通常、二日前までに、エスクローの銀行口座に、送金します。
日本の銀行口座からの海外送金の場合、エスクロー会社の着金確認に1日~1.5日ほどかかります。エスクロー会社への着金確認されない限り、支払い完了とはみなされません。
特に、ハワイが金曜で営業中、日本が土曜で銀行が休み、などの場合、最悪2日以上ずれてしまいます。海外送金の日程は余裕を持ってご用意下さい。
登記書類へのサイン
最終物件確認で問題がなければ、登記書類(DEED)へのサインをするという最も重要なプロセスに入ります。これにより正式に所有権が買い手に移ります。
通常、購入契約書の中で、売り手・買い手間で合意していた契約完了予定日(クロージングデイト)の数日前におこないます。
日本にいる場合の登記書類へのサインは、公証人役場、アメリカ大使館、アメリカ領事館のいずれか、公証人の前でサインをする必要があります。身分証明書が必要です。
ハワイにいる場合には、エスクローオフィスに出向き、エスクローオフィスの公証人の前でサインを行います。身分証明所書が必要です。
サイン済の登記書類は、後日、郵送されてきます。
キーの受け取り
最初に購入契約書で決めていた取引完了日までの数日のうちに、上記のような終えるべき最後のプロセスを踏んだら、ついに待ちに待った、カギの受け取りとなります。
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ここまで書いてきたハワイ不動産購入マニュアル。いかがでしたか?
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