ハワイの商業不動産、ビジネス売買のプラットフォーム
「スクープ」がついにデビュー
リアルセレクトインターナショナル代表、フランク・クラーク氏が3年がかりで立ち上げた、ハワイの商業不動産とビジネス売買情報のプラットフォーム「スクープ SCOOP」。
その立ち上げにかけるフランクさんの想いと、背景をインタビューした。
マサチューセッツ州ボストン生まれ。日英のバイリンガルとしてアジアからハワイ不動産への投資や日本のディベロッパーのハワイ進出のサポートなどを1997年から手掛け、2010年「リアルセレクト・インターナショナル」を設立。商業不動産を求める顧客に売買・投資・リース案件の紹介、開発や資金調達など様々なサービスを提供し、ハワイのトッププロドューサーとして、ワン・アラモアナ、パーク レーン、ザ・リッツカールトンレジデンスワイキキビーチ、カポレイゴルフコース、ザ・レジ デンスアットマキキ、ミッシェルズ、ジョンマスターズ、ワイキキ横丁など様々な案件に携わった。
ニーズはあるはず。だから作った「スクープ」
ハワイの住宅やコンドミニアムなどレジデンシャルの売買物件は、MLSというデータベース上で一元管理されている。その一方で、商業不動産物件や、ビジネス売買情報はあちこちに点在し、全容すらもつかめなかった。
フランクさん自身、不動産売買エージェントの枠を超えた投資家であり事業家である。その実績はワイキキのど真ん中に作り上げた「ワイキキ横丁」という日本の懐かしい横丁をテーマにしたフードホール開発プロジェクトや、高級コンドミニアム「ザ・レジデンス・アット・マキキ」の投資・開発・販売プロジェクトなど幅広い。商業不動産に高級レジデンス、投資から事業運営まで、ハワイビジネスをいろいろな立ち位置から経験してきている百戦錬磨のビジネスパーソンだ。
ワイキキ横丁成功ストーリーの詳細はこちらから>
そんなキャリアの中で、フランクさんが痛感していたのは、「ハワイに進出したい・投資したい」という日本からの投資ニーズと、「日本からの投資家を求めている」ハワイ側の資金ニーズをマッチメイクし、双方が安心して取引できる情報ソースがなかったこと。それがスクープ誕生の背景となった。
構想と準備に3年をかけ、ついに立ち上げたのが「スクープ SCOOP」だ。ハワイの不動産会社や不動産エージェントが持つ商業不動産の売買・リース案件などを無料で入力でき、ユーザーも無料でアクセス可能とした、画期的なサイトとなっている。しかもうれしいのがすべて日本語で読めるところ。案件の詳細を見るには、初回のみ、登録が必要。
「こんなサービスを待っていた!」という声が、ハワイの不動産業界からも、日本の投資家からも届いていますね。手ごたえを感じています。
とフランクさんは言う。
スクープの使い方・ハワイ商業不動産データ用語と見方
スクープの使い方や、ハワイの商業不動産物件データの見方をご紹介する。トップページの赤枠内のタブで、「販売」「賃貸」「商業販売」の3つのカテゴリを切り替えて検索ができる。
ハワイにおける商業不動産、投資用不動産、ビジネスビル、雑居ビル、オフィス、一棟買いのコンドミニアムや集合住宅、居抜き物件、リース物件、ホテルやゴルフコース等事業売却などのさまざまな案件を見ることができる。
ハワイ商業不動産ファクトシートの見方と用語・英語の略語
スクープの中の各案件には、これらの情報がファクトシート上に記載されている。
- Cap rate(キャップレート) 期待利回りのこと。純収益÷取得価格(純収益とは、総収入から管理費や修繕費などの経費を引いたもの)
- Base rent(ベースレント) 基本賃料のこと。1スクエアフィートあたりいくら、という表記が一般的。ベースレント×スクエアフィートで算出。契約によっては、基本賃料+売上の何%というケースもある。
- CAM(コモンエリア・メンテナンスフィー) 共益費。今後、大きな修繕や工事の計画がないかも要チェック。
- RPT(リアルプロパティ・タックス)固定資産税。
- ライセンス 飲食店の場合なら、アルコール販売のライセンスがついてくるかどうかなど、運営上必要な免許の有無。新たに許可申請が必要な場合、契約前に州の規定を先に確認すること
- パーキング パーキングの有無、台数
このファクトシートを読み解くことがまず、ハワイ商業不動産・ハワイへの投資の第一歩となる。
例えば、2019年8月現在、こんな物件が掲載中だ。
ハワイ商業不動産情報その1
345Royal Hawaiian Avenue 3階建てビル $18,100,000
「見覚えある!」という方も多いのでは?ワイキキの免税店、TギャラリアbyDFSに面したロイヤルハワイアンアベニューの商業ビルだ。右側が上述のファクトシートにあたる。
ワイキキでは、土地所有権付き(フィーシンプル)のビルが売りに出ることは珍しいという。
キャップレート(期待利回り)は3.42%。
日本やアジアの新興国でも、キャップレートだけで見れば、ハワイより高い案件は見つかる。しかし、政情不安・テロ・災害・為替などのリスクファクターも多い。全体を見たときに、「ハワイ」というチョイスは現実的で安全な投資先になりうる。また減価償却費として計上できる額が大きく取れる物件も多いこともハワイの魅力。
とフランクさんは解説する。
ハワイ商業不動産情報その2
3012 Monsarrat Avenue 一軒家ブティック 価格:要問合せ
ローカルにも観光客にも人気のモンサラット通りにある小さなビーチリゾートセレクトショップ。在庫商品やPCなどの機器類付き。
ハワイに住んでビジネスができるビザが取得したい、という方には、こういったハワイの既存ビジネスを買うのが一番の早道です。
フランクさんの言葉に当てはまる、日本人好みの小ぶりなビジネス&不動産案件だ。ハワイ好きでファッション好き、観光客もローカルもターゲットにしたい、そんな投資家の方、いかがだろうか?
ハワイ商業不動産情報その3
寿司レストラン2店舗 ビジネス売却 3億1,900万円
ハワイで2店舗を展開する地元で人気の寿司レストラン。2店舗の店舗面積は231.14㎡ 及び180.23㎡。2002年開業の繁盛店。95%が地元客。平均顧客滞在時間30分。
フランクさんより
こちらも、ハワイで飲食ビジネス展開を考える方にお勧めしたいE-2ビザ取得申請可能な物件です。詳細は、スクープ上にも載せられない非公開物件なので、検討されている企業はお問合せください。
まだまだスクープには、ほかにも多くの物件が載っているのでご自身でもぜひ、アカウントを作って検索していただきたい。
ハワイでのビジネスは甘くない。だからこそ!
数々のハワイでの事業をご自身で手掛け、成功させてきたフランクさんだが、その彼をして、
ハワイの投資や事業で成功するのは簡単じゃない。
という。
ハワイには独特のビジネス風土があるといわれる。地元ネットワークの強さ。州や市の許可申請プロセスの煩雑さ。工事の遅さ。外部から来た人では一筋縄ではいかないケースが多い。せっかく夢を描いて、ハワイに進出を決めたのに、調査不足のまま資金が尽きて、ハワイから撤退する日本企業や日本人をフランクさんも多く見てきた。
成功の可能性を上げるために
だからこそ、とフランクさんは続ける。
だからこそ、成功する可能性を上げるために、深いリサーチがまず重要です。そして、ハワイで実績のある現地パートナーや、専門家たちの人選も重要です。
リアルセレクト社では、顧客へ有料で、投資案件の詳細調査も請け負っている。店舗であれば、商圏、人口、周辺住民の所得、交通量など業態に合わせて必要な調査を実施。このレポートが投資の成功率を高めてくれるはずだ。
また、フランクさんはじめ、ハワイのマーケットを熟知した経験の豊富なハワイのビジネスパートナーや、弁護士などの専門家にワンストップで出会う窓口となる「スクープ SCOOP」の存在価値は高い。
現状、問合せは個人投資家から、中小企業のオーナー、投資ファンド、大企業まで、幅広く来ているという。
「スクープ」にも載らない、表に出ない案件も
また、フランクさんは、営業中の事業の売却案件など「スクープ SCOOP」にも載らないホテル、ゴルフコース、大手チェーン飲食店などの非公開案件も持っている。こちらは、フランクさんに直接お問合せをして、個別にご相談していただきたい。
日本人の集まるある会合で、フランクさんが、非公開のハワイの投資案件について話をしたところ参加者のうち、30人が投資を即決したという。そういう案件が、あるところにはある、知っている人は知っている、ということだ。
フランクさんからのメッセージ:
日本企業や日本の投資家がハワイ市場に参入する際の障壁を取り除き、成功確率を上げる。スクープはその役割を担います。まだまだハワイにはチャンスがありますよ!
発展しつづける「スクープ」
「スクープ SCOOP」の掲載案件数は今後、もちろん増加していくが、さらに大手不動産会社であるColliersと提携し、ハワイの市場動向などのレポートも日本語で見れるようにするなどのコンテンツの充実化も行なっていく予定だとのこと。ユーザーに有益な情報を提供できるようアップデートされていくため、ハワイ不動産市場に興味がある人には定点観測のためにもぜひ登録をお勧めする。リアルセレクトインターナショナル社
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