デイヴィッド・イゲ ハワイ州知事の2020年の施政方針演説が1月21日に行われた。
2020年の新たな10年の幕開けを迎え、さまざまなテクノロジーの進歩があったにも関わらず、ハワイの生活を取り巻く問題というのは低賃金や高い生活費など、以前と大きく変わっていないとし、下記のような課題を政策の重要ポイントとして挙げた。
生活費の問題:アロハユナイテッドウェイの研究によると、ハワイの4人家族が生きていくために合計77,000ドルの年収が必要であると報告しているが住民の60%以上がその線に届いていない。食料、住宅、医療、育児、そして税金の支払いが家計を圧迫している。賃上げは最低賃金引上げと減税、特に家計をもっとも圧迫する子育てと住宅費の問題などを含めた、全面的な取り組みを行う。
教育問題:特に4歳までのプリスクールやチャイルドケアの不足問題を重視。州全体で約20000人の子供がチャイルドケアやプリスクールの利用できてない問題を10年内に解決したい。教室を新設する以外にも、開いている施設の活用なども視野に入れる。
住宅とホームレス問題:ハワイ州の家庭における最大の支出は住宅費であり、家を購入できない層も多い。これから10年で、州の所有地に17,000のアフォーダブル住宅の建設を進める。併せて、$200ミリオンの道路やインフラへの投資、建設プロセスの効率化、ホームレスの人々を恒常的な住宅に入居させるプログラムなども併せてプロジェクトとしていく。
そのほか、農業と食料自給率問題や、経済と環境保全の両立問題、サステナビリティ問題など、粘り強くアロハスピリットを以て解決策を探ることなどを掲げた。