ハワイ州政府観光局は、ハワイ州への訪問者に対する14日間の自己隔離ルールの徹底のために、現在も運営中のホテルに対して、一回限り利用できる「シングルユース・キー」を発行するイニシアチブをスタートさせた。運営中のホテル側の多くもそれに賛同し、すでにシングルユース・キーの発行をスタートさせたホテルもある。
ハワイ州は、現在、ハワイ州への到着者に対して14日の自己隔離ルールを設定しているが、それを破って外出する人が後を絶たず、罰金や逮捕、強制送還事例が相次いでいる。
現状、ホテルで自己隔離中の人は、食品の調達のための外出も禁止されており、デリバリーのみが認められている。そのため、部屋を出入りするたびにホテルのレセプションに立ち寄る必要があるシングルユース・キー発行が、自己隔離を破り外出する旅行者への抑止策となる。
今後のロックダウン解除の条件の中に、感染者が出た場合の追跡調査ができるシステム構築が挙げられており、州政府は訪問者に対して足首に装着するGPSデバイスなど、も検討しているとのこと。
14日間の自己隔離義務付けにも関わらず、5月に入ってからのハワイへの訪問者の到着は一日200-300人に上っており、増加傾向にある。
観光業の再開と、新型コロナウィルスの再拡大防止策との間で、様々な方法が議論されている。