ハワイ州での安楽死を選んだ患者の数が50%増加

ハワイ州での安楽死を選んだ患者の数が50%増加

更新日 2024.07.10

ハワイ州保険局が発表した「Our Care, Our Choice Act (OCOCA)レポート2023年版」で、法律で制定された 尊厳死・安楽死(Medical Aid in Dying /MAID)を選んだ人の数が2022年比で50%増加し、91人となったことが分かった。

ハワイ州は全米でカリフォルニア、コロラド、ワシントンDC、メイン、モンタナ、ニュージャージー、ニューメキシコ、オレゴン、バーモント、ワシントンとならんで、終末期を迎えた患者が自分の意思で安楽死を選ぶ権利を法律で認めている州となっている。2019年に制定されたOur Care, Our Choice Actでは、余命6か月以内と宣告されたハワイの成人住民が、認められた医療従事者からの時期を分けての2度の口頭諮問によって意思を確認するプロセスを経て、安楽死のために自己投与する薬物の処方を要求することができる。

保健局は、増加の要因として2023年6月1日にこの法律が改正され、さらに多くの医療従事者がカウンセリングなどこのプロセスに関わることができるようになり、地方在住者など希望者にアクセスが広がったことを挙げている。アメリカ国内で安楽死や尊厳死を選ぶ人の数は、法制化されている他の州でも同様に増加しているという。

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