ヒルトンハワイアンビレッジの従業員は、経営側との交渉の結果、新しい条件の受け入れとストライキの終了を決定し、11月5日の16時より1800人以上の従業員が職場復帰する。
このストライキは9月24日からスタートし、40日に及んだ。ヒルトンハワイアンビレッジは、ホスピタリティ業界の労働組合「ユナイトヒア・ローカル5」のメンバーであるハワイの他の7つのホテルと連携し、9月2日のレイバーデイを含む3日間の合同大規模ストライキに参加した。その後、ヒルトンハワイアンビレッジのみで再びストライキを実施。他の7つのホテルの組合員は以前として契約なしで働いており、いつでもストライキに突入する可能性がある。
今回のヒルトンの契約締結のよりこれら7つのホテルの契約交渉にも影響が出る可能性が高い。
全米でも、現在、サンディエゴ、サンフランシスコ、ホノルルのヒルトン、ハイアット、マリオットの各ホテルで、合計4,000人以上のホテル従業員が無期限のストライキを継続中である。
組合によると、2019年以降、米国のホテル業界の営業総利益は26.63%増加したが、ホテルのスタッフ数は13%減少した。ハワイでは、ホテルの客室1室あたりの平均宿泊料金は2019年以降33%上昇し、客室1室あたりの売上高は23%増加したにも関わらず、パンデミックに乗じてスタッフを削減した。削減したスタッフ分を増員しないままのホテルが多く、職を失った従業員が大量に生まれた一方で、残ったスタッフには過剰な仕事量が課される過酷な労働環境が生まれたという。