新型コロナウィルス(COVID-19)が世界中で旅のあり方や航空界を大きく影響を与えた2020年。
ANAは、搭乗客とスタッフの安全な空の旅に向けた新しいスタンダードと関連情報を発信する新ページ、「ANA Care Promise (ケアプロミス)」を6月にリリースした。
ANA Care Promiseのページはこちら
ANA Care Promiseのページでは、”ウィズ・コロナ時代”の新しい空の旅に向けて、「ANAの取り組み」「お客様へのお願い」「お役立ち情報」という3つのカテゴリーで情報を発信している。
もっとも気になる「ANAの取り組み」から。
こちらでは、旅行者が最もセンシティブになっている「感染予防」についての取り組みが細かくまとめられている。
例えば搭乗前やチェックインカウンターでは、ソーシャルディスタンスの確保や、スタッフのマスクやフェイスガードなどのプロテクション、消毒液の配置など、感染防止策を何重にも施している。
機内清掃の徹底はもとより、ラウンジ内でも提供する食品を個包装にするなど、細部にわたり今までのオペレーションからの見直しを図っている。
またこのANA Care Promiseのページで、最も印象的だったのが、この機内の空気清浄システムの説明だ。
飛行機の機内と言えば「閉鎖空間」というイメージで、感染者がいた場合にはウィルスを含んだ空気がフライト中ずっと留まりそうな印象を持っていたが、実は上空のきれいな空気を取り込みながら約3分で機内の全空気が入れ替わるのだそうだ。
しかも利用されているのは、病院の手術室でも利用される高性能のHEPAフィルター。これにより、常に客室内の空気は天井から床下に向かって流れ続け、常にキレイな空気が機内に送り込まれる仕組みになっている。
また、IATA(国際航空運送協会)が実施した調査によると、感染の疑いのあった18の主要航空会社において「乗客から乗客への感染はゼロ」だったそうだ。
これは飛行機内では全員が前を向いて座るため、対面による飛沫感染の可能性が低いことや、座席背面が防御板となっていることが大きいとしている。つまり飛行機とは、電車やバスなどに比べて感染可能性が低い交通手段がなのだ。
ANA機の場合には上記の換気システムの有効性も加わるために、さらに安全性が高くなる。イメージだけで飛行機や海外旅行が怖いと勘違いしていた方、まずは正しい情報をこのページから確認していただきたい。
そして「お客様へのお願い」のページでは、搭乗前後や機内での乗客の新マナーについて解説している。
乗客も搭乗前後や機内ではマスク着用を基本とし、ソーシャルディスタンスを確保。また大声での会話や不要な機内での移動は控え、使用済みマスクは持ち帰ることなどのお願いがまとめられている。
このページを読んで「ウィズ・コロナ時代」のスタンダードとして、”サービスを受ける側も協力して感染を防ぐ姿勢がなければ旅が成り立たない”、ということを再認識した。、ANA利用時のみならず、今後のスタンダードな旅マナーとなってくるはずの有益な内容となっている。
最後に「お役立ち情報」として旅を便利にするサービスがまとめられている。自動チェックイン機や自動手荷物預けの仕組みなどなるべく人との接触を減らし、感染機会を避けるためのサービスを充実させている。
コロナにより打撃を受けながらも、このコロナ禍をステップアップのチャンスと捉えたANA。3機の「フライングホヌ」が日本から多くのお客様と共にハワイに戻ってきてくれる日も近いはずだ。ぜひこのANA Care Programを読んでいただき、次のハワイ旅への計画にご利用いただきたい。
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