本田直之さんがガイドするハワイのレストランシーン。連載「シェフが食べて欲しいのはこの一皿、それに合うのはこのお酒。」今日は高級韓国焼肉「ボドナムチプ」から、おすすめの一皿と、とっておきのペアリングのお酒をご紹介します。
レバレッジコンサルティング(株)代表取締役社長兼CEO。日米のベンチャー企業への投資・育成事業を行う。著書は累計300万部。トライアスロンチームAlapa主宰。明治大学、上智大学非常勤講師。(社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ。
今日訪れたのは、高級韓国焼肉レストラン「ボトナムチプ」。韓国で1977年に創業して以来メニューを生み続けてきた名店の初の海外支店だ。食通の本田氏も「ハワイではこの店のものが一番」と絶賛するカルビから、韓国の数多のレストランがインスパイアされてきた料理の数々が味わえる。肉はアメリカ牛の中でもネブラスカ産のみを使用。
肉も野菜も、韓国から仕入れているスパイスも、材料はコストにこだわらず、最良の素材を提供するのが創業以来の店のポリシーだ。肉は店がオーダーした翌日にネブラスカから空輸されたばかりの上級品。それをハワイでは珍しいキアヴェ炭のグリルで香ばしく焼く。焼肉用の肉の目利きも一流と、ハワイ在住の韓国人たちの間でも開店以来好評を博している。
海外であっても韓国の本店同様の味を提供。韓国製の冷麺機を使用し、オーダーが入るごとに手打ちした葛粉を一杯分ずつ製麺しゆで釜で茹でる。
お奨めのお酒は三本。韓国料理の前菜やスパイシーな料理に合わせるならマッコリや焼酎がベスト。中でも『ククスンダン生マッコリ』は本田氏のイチオシだ。ニ本目は、焼酎『火尭』。たっぷりのフレッシュレモンとアイスを入れて。そして極上の肉を味わうために選んだ一本は『シルバー・オークのナパヴァレー2008』。肉の旨味を際立たせるカベルネだ。
三種の酒で料理に合わせてその都度グラスを変える。そのこだわりがあれば、極上の味がさらなる美味へと昇華される。
【ボドナムチプ】
871 Kapiolani Blvd.
808-593-8822
11:30~15:00/17:30~22:30
無休
セルフパーキング
※この記事は「ハワイに住む」マガジンVol.18の記事を元に作成しています