【2020年12月】ハワイ不動産レポート:12月も絶好調の伸びを見せたハワイ不動産、コロナ禍でも躍進したハワイ不動産の2020年を振り返る

【2020年12月】ハワイ不動産レポート:12月も絶好調の伸びを見せたハワイ不動産、コロナ禍でも躍進したハワイ不動産の2020年を振り返る

更新日 2021.01.21

12月も絶好調だったハワイ不動産!ホノルル不動産協会より発表された2020年12月のハワイ・オアフ島の住宅市場レポートによると、戸建・コンドミニアム共に売上数、中間価格でさらに大きく躍進する結果に。

また2020年振り返りでは、第2半期に起きた新型コロナウイルスによるロックダウンにもかかわらず、第3半期、第4半期の追い上げで、戸建の年間売上が2019年を上回るなど、概ね快調のうちに一年を締めた。

ハワイ 不動産 ホノルル

 

ホノルル不動産協会による2020年12月のマーケットレポート

ハワイ 不動産 マーケットレポート

ホノルル不動産協会会長のシャノン・ヘブン氏が、「パンデミックの継続的な影響にも関わらず、通常であれば季節的な落ち込みが見られる時期に、年末まで確実に取引が行われ、また増加傾向にあった」と述べた通り、2020年12月の戸建、コンドミニアム共に、ハワイの不動産市場は引き続き売り手市場であり、販売数、中間価格共に大きな伸びを見せた。

・戸建住宅の販売数は前年同月比で驚きの35.9%上昇。中間価格は前年同月比で6.1%の上昇となった。また平均価格も前年同月比で13.1%上昇し、販売数と平均価格で二桁台の上昇となった。

・コンドミニアムの販売数は前年同月比で20.1%上昇。中間価格は前年同月比で6.9%上昇。一方で平均価格は前年同月比で12.6%下落した。 販売数は2020年のどの月にも見られないほどの大きな伸びとなった。
 

戸建住宅マーケット

2020年12月の戸建住宅マーケットで注目すべきニュースは、何といっても販売数の大きな伸び。販売数420件となり前年同月比で35.9%の上昇となった。中間価格は先月より下落したものの前年同月比では6.9%上昇し、$870.000となった。なお、平均価格は$1,113,076であり、こちらは先月よりも$280,000も上昇した。

売上が最も多かった価格帯は、$800,000~$899,999で71軒、次が$700,000~$799,999で69軒であった。また、高額価格帯の2ミリオンドル以上の高額物件の販売数が33軒もあったことが、平均価格を大きく跳ね上げる要因となった。

激しい入札競争は相変わらず続いており、在庫が市場にある期間は約10日間。値下げされることなく、リスティング価格で販売された住宅の割合は100%であった。

 

コンドミニアムマーケット

一方のコンドミニアムマーケットも12月は大幅に持ち直し、販売数は前年同月比で20.1%も上昇。販売数514件と先月の407件を大きく上回る結果となった。同様に中間価格も前年同月比で6.9%上昇。しかし平均価格は$504,222であり、前年同月比で12.6%下落した。

最も売れた価格帯は$400,000〜$499,999で90軒、次に売れたのは$300,000〜$399,999で99軒、続いて$400,000〜$499,999で93軒、$500,000〜$599,999で91軒となっている。

なお1ミリオンドル台の高額物件の売れ行きが好調で14軒。2ミリオンドル以上の物件も4軒販売された。

 

2020年全体のマーケット振り返り

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2020年第一四半期を2019年を上回る勢いで始めたハワイ不動産であったが、3月後半から始まった新型コロナウイルスに関するロックダウンの影響は大きかった!

不動産業はエッセンシャルワークとして認められていたにも関わらず、第2四半期の売上高は前年同時期と比較して、戸建住宅で17.3%減、コンドミニアムで38.1%減という結果になった。健康不安と未来への見通しの悪さからロックダウン中は経営的に苦しい戦いの時期となったが、その一方で、バーチャルオープンハウスの開催や、3Dバーチャルやムービーで物件を紹介するなど新しい販売手法の充実化が図られ、結果的に一つの物件に関する情報がオンライン上に蓄積。ロックダウン明け以降の大躍進につながることとなった。

ロックダウンが段階的に解除され、公衆衛生と安全のガイドラインを遵守したオープンハウスなどを含む取引活動が再開されると、第3四半期の売上高は、記録的な低水準の住宅ローン金利の影響もあり、戸建住宅の売上高が4.0%増加した。その一方でコンドミニアムは引き続き13.4%減少となり、新型コロナウイルスによる人々のライフスタイルと住宅に求めるものの変化が如実に顕れた。

第3四半期、第4四半期は、歴史的な低金利と在庫不足がもたらした購買力の増加により、特に戸建住宅で近年稀に見る激しい競争の市況となった。また新型コロナウイルスの猛威が治らないメインランドからの富裕層がハワイへ移住が増えたことも高価格帯の物件が第3四半期から第4四半期にかけて良く動いたことの理由としてあげられるだろう。

結果として、2020年の戸建住宅の総販売数は3838件で前年比2.3%、また中間価格も$830,000と前年比5.2%上回った。他方コンドミニアムは少々苦戦し、中間価格が$435,000と前年比で2.4%上昇したものの、総販売数は4706件で前年比を13%下回って一年を締め括ることとなった。

 

2021年はハワイ不動産にとってどんな年に?

1月14日、連邦準備制度理事会議長のジェローム・パウエルがニューヨークタイムズに語ったところによると、記録的な低水準の住宅ローン金利に関して、金利が上がることは‘No Time Soon’(しばらくはない)という。

また今年、新型コロナウイルスワクチン摂取が一般まで広がれば、国内外からの人の往来が再び活発になることも予想される。その一方で、ロックダウンで広がった在宅勤務を含むニューノーマルなライフスタイルはパンデミックが落ち着いて以降もしばらくは続くであろう。

更に昨今の新規リスティング数と在庫数の低下が続いている状況を考慮すると、2021年もハワイ不動産は熾烈な競争が繰り広げられると予想される。

人々の戸建住宅やより広いスペースへの嗜好により、カイルア、ノースショア、エバプレインなど郊外への人々の流出は続き、またコンドミニアム物件も4ベッドルーム以上の物件や高価格帯の物件が良く売れるなど、2020年の第4四半期に見られた傾向を引き継ぐものと見込まれる。

 

2021年のハワイ不動産市場は社会状況の変化を受けながら、2020年をどのくらい上回って大きく発展することができるのであろうか。ハワイ不動産からますます目が離せない。

 

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