【2022年2月】ハワイ不動産レポート:戸建住宅の中間価格が新記録を樹立!コンドミニアムのセールスも絶好調

【2022年2月】ハワイ不動産レポート:戸建住宅の中間価格が新記録を樹立!コンドミニアムのセールスも絶好調

更新日 2022.03.22

2022年2月のハワイ不動産は、戸建住宅の中間価格が$1,125,500となり新記録を打ち立てた。一方でセールスではコンドミニアムが連続して好調だった。
また、これまでと変わらず高い需要に対し在庫が少なかったことから、引き続き熾烈な競争が行われた一月となった。

ハワイ 不動産 レポート

 

ホノルルリアルター協会による2022年2月のマーケットレポート 

ホノルルリアルター協会より発表された2022年2月のハワイ・オアフ島の住宅市場レポートによると、戸建住宅の中間価格が$1,125,500でこれまでの記録を更新、セールスは在庫の少なさが響いたためか前年同月比で7.3%減となった。コンドミニアムのセールスは15ヶ月連続で好調。中間価格は先月よりも低くなっているものの前年同月比では8.6%上昇し、$497,000であった。

  • 戸建住宅の販売数は241軒、前年同月比で7.3%減少
    中間価格は前年同月比22.6%増で$1,125,000
    平均価格は前年同月比26.7%増で$1,486,088

    売出期間は先月より1日遅くなり13日間
  • コンドミニアムの販売数は486軒、前年同月比で9.0%増加
    中間価格は前年同月比8.6%増で$497,000
    平均価格は前年同月比6.9%増で$583,367

    売出期間は先月と変わらず14日間
 

戸建住宅マーケット詳細

先述した通り、2月の戸建住宅マーケットに関して最も大きなニュースが中間価格が$1,125,000となったことである。昨年8月に1ミリオンドルを超え、昨年11月から先月まで$1,050,000をキープしていたが、2月は一気に7万5千ドルも上昇する結果となった。
この上昇の理由についてホノルルリアルター協会会長のチャド・タケスエ氏は、
「戸建、コンドミニアムのどちらのマーケットにおいて、中間価格は上昇しています。これは売り手が競争相手があまりいない状況を利用して、リスティング(販売)価格を上昇させているからです」と述べ、
需要の拡大に対する在庫の低下、それを利用した売り手の販売価格の吊り上げが、2月の中間価格を上昇させたと推察している。

一方で売り上げは前年同月比で7.3%減少。例年年末年始は取引が少なくなる時期となっていることと、在庫の低下が重なったことに理由が求められるだろう。ただし先月のレポートでも述べたが、2021年6月をピークに販売数は減少する傾向にある。

なお、販売された戸建住宅のうち55.2%が当初の販売価格を上回って販売された。最も競争が激しかったのは、80万ドル台から90万ドル台の物件であり、これは2月に最も売れた価格帯でもあった。また3ミリオンドル以上の物件が16軒も売れたことも見逃せない。

価格帯 軒数
90万ドル台 36軒
80万ドル台 28軒
1ミリオン-1.1ミリオンドル 21軒

1.1ミリオン-1.2ミリオンドル、1.3ミリオンドル-1.4ミリオンドル

17軒
3ミリオンドル以上 16軒
 

コンドミニアムマーケット詳細

2月のコンドミニアムマーケットは、50万ドル以上の物件が28.2%増となり、15カ月連続で前年比プラスとなるなど、好調な販売数を記録した。

最も売れた価格帯は40万ドル台で82軒、次が40万ドル台で73軒、50万ドル台で59軒、60万ドル台で58軒と続いている。ちなみに競争が最も激しかったのもこの価格帯。2月のコンドミニアムのセールスのうち、当初の販売価格を上回って売られた物件は37.0%。その大半は40万ドル台から60万ドル台の価格帯であった。

なお、2月中にエスクローに入ったコンドミニアム物件は前年同月比で12.4%増となっており、人気のエリアはホノルルのメトロ地域、カイルアやカネオヘのあるリーワード地域、そしてノースショア地域であった。

価格帯 軒数
40万ドル台 82軒
30万ドル台 73軒
50万ドル台 59軒

60万ドル台

58軒
20万ドル台 49軒
 

リスティング数は増加するも、依然として在庫不足は深刻

新規リスティング数は戸建住宅が前年同月比で14.0%増、コンドミニアムが前年同月比で18.6%増と、月を通して売り出し物件が増えた月となった。地域別では、戸建住宅の新規リスティングは、ハワイカイで150%増、エワプレイン50.0%増、カイルア地域で44.0%増となり、コンドミニアムの新規リスティングはメトロ地区が25.8%増となった一方、セントラル地区では28.9%減となった。

ホノルルリアルター協会会長のチャド・タケスエ氏が、
「在庫不足は、全ての家族に住む家を与えることを困難にし、引き続き最大の課題になっています。有効な在庫数は依然としてパンデミック前の水準を大幅に下回っており、住宅を購入したいと希望する人たちにとっては、非常に競争の激しい環境になっています」と述べている通り、新規リスティングが増えても、在庫不足は深刻化し、熾烈な競争が依然続いている状況となっている。

アメリア全土で起こっているインフレーション、不安定な世界情勢、ハワイも含めた全米や日本での新型コロナウィルス対策の緩和など、様々な要因が、これからのハワイ不動産に与える影響は大きいが、3月も活発な取引と激しい競争は続くと予想される。

 

2022年1月の不動産レポートはこちらから>>

 

2021年12月の不動産レポートはこちらから>>

 

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