本日は、バークシャーハサウェイ・ホームサービス・ハワイリアルティ社の新社長に就任したカラマ・キムさんのインタビューをお送りする。バークシャーハサウェイといえば「投資の神様」と呼ばれる機関投資家のウォーレン・バフェット氏の会社として知る方も多いだろう。その不動産会社がバークシャー・ハサウェイ・ホームサービスとなっている。新社長となったカラマさんに転身の背景や、今後のバークシャーハザウェイ・ホームサービス・ハワイリアルティ社が目指すものなどを伺った。
バークシャーハサウェイ・ホームサービス・ハワイリアルティ
新社長カラマ・キムさんのキャリア
カラマさん:
私はオアフ島で生まれてカネオヘで育ち、カメハメハスクールを卒業した生粋のハワイローカルです。学生時代はテニスに夢中で州のチャンピオンになり、プロテニスプレーヤーを目指した時期もありましたが、プロになる夢はそんなに甘くはなくビジネスへと方向転換をしたんです(笑)。
最初の勤務先はシティバンクで、バンカーとしてのキャリアをスタート。幹部候補トレーニングを経て、最終的には22支店を統括するエグゼクティブになりました。シティバンクのハワイ支社が他の銀行に企業買収された際に、当時の同僚からコールドウェル・バンカー社(不動産会社)のパートナーを紹介してもらったことがきっかけで銀行業界から不動産業界へと異業種転職をすることになりました。
その後コールドウェルバンカー社には17年勤務し、戦略策定やマーケティングなどを統括、同社のプリンシパルブローカーを経て、シニアバイス・プレジデントとなりました。
実はコールドウェル・バンカー社への転職のきっかけを作ってくれた銀行の元同僚とコールドウェル・バンカーのパートナーの二人は、今はバークシャー・ハサウェイのパートナーとなっているんです。
こうやって今までの実績と、人との縁がつながって、今回のポジションへと道が開けてきたことに感謝したいです。
バークシャーハサウェイ社について
カラマさん:
バークシャーハサウェイは全世界に6000人のエージェントを抱えるグローバルな不動産会社です。ハワイのオフィスもこの世界的に強力なネットワークを活用した不動産の売買、特にハイエンドなレジデンシャルの不動産物件には強みを持っています。もちろん、最新のマーケティングオートメーションなども全社で駆使し、一つの物件のリスティングやお客様の物件探しの際にも、自社サイトでの発信やメーリングリスト、カタログやマガジンなどの印刷物、ソーシャルメディアなど様々なメソッドを駆使したマーケティングを行っています。
ただし私が信条としているのは「不動産ビジネスというのはピープルビジネス」であるということ。デジタルに頼り切るのではなく、これはと思う件に関しては対面のミーティングはもちろん、Zoomや電話などの直接のコミュニケーションも同じくらい大切にしています。お客様がやはり安心して満足して不動産という高額な買い物を決めていただくには、一人一人の方に寄り添う丁寧なサービスが必要だと思っています。
先日行なったオープンハウスで、好評だったあるユニークな取り組みをお伝えしましょう。オアフ島でゴルフ場沿いに建つ、豪邸の売り出しのオープンハウスがありました。非常に大きな敷地で広大な庭のあるラグジュアリーな邸宅です。通常オープンハウスというのは担当の不動産エージェントが現地を案内するだけのことが多いのですが、我々バークシャーハザウェイのチームは、この素晴らしい邸宅の良さを伝えるために、ちょうど3月のイースターの時期だったこともあり、この家の敷地内にイースターエッグを隠して、「イースターエッグハンティング」スタイルのオープンハウスを行いました。当たりのエッグの中にはギフト券が隠されていて、オープンハウスをサプライズ的に楽しんで頂きながら、その敷地を歩き回って広さを体感していただくという仕掛けで大好評を頂きました。
このようにそれぞれの邸宅の魅力を伝え、売り主・買い主双方の満足度を高めるためのアイディアを今後も会社として形にしていきたいと思っています。
今後のハワイの不動産マーケットについて
カラマさん:
私がハワイ不動産業界に入った2004年から多少の停滞期を除いては、常に上昇基調であったハワイ不動産ですが、パンデミックになって以来の過去2年のハワイ不動産の力強い上昇は目を見張るものがありました。しかし、今後の不動産マーケットについてはやはり予測が難しいと見ています。恒常的な不動産物件の不足、需要と供給のバランスが取れていないこと、しばらく続いた低金利が上昇していること、そして世界的な情勢の不安などから反動として減速する可能性も想定しておく必要があります。
私が、常に注視している先行指標は売り出し物件数に対するエスクロー件数です。こういった先行指標を見ながら売買を考えてるお客様には是非、動きたいときに動ける準備をしておいていただきたいと思います。
日本人の方へのメッセージ
カラマさん:
一言で言えば、「日本人のみなさんがハワイにいなくて寂しい」というのがこの2年間の率直な思いです。私の妻が日系人であることもあり、日本がハワイの文化の中に深く根付いているかということが、日本からの渡航者の方の不在を通して痛感しました。
そしてカカアコを中心に日本人の方の好みにもマッチする新築のコンドミニアムのプロジェクトも多く、街の景色もこの2年の間でずいぶん変わりました。次回のハワイでは是非活気あふれる新しいハワイの変化を楽しみにしてください。きっと驚かれることでしょう。是非皆さん早くハワイに戻ってきてくださいね!
バークシャーハサウェイ・ホームサービス・ハワイリアルティ
日本チームについて
現在、弊社には4名で構成される日本チームが頑張っています。バークシャーハサウェイよりも大きな不動産会社はありますが、お一人にとっては、それぞれのお取引がすべてなので「量よりも質」、一件ずつのお取引を大切にすすめていこう、というのが弊社のスタイルです。ハワイ不動産に関する質問やお問い合わせはお気軽にご連絡下さい。
TEL: 808-782-8417 (日本語)
住所: 931 Hausten St, Honolulu, HI 96826
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