【2023年2月】ハワイ不動産レポート:前月より持ち直すも戸建住宅、コンドミニアムともに前年比でセールスは減少

【2023年2月】ハワイ不動産レポート:前月より持ち直すも戸建住宅、コンドミニアムともに前年比でセールスは減少

更新日 2023.03.22

2023年2月のオアフ島のセールスは、2023年1月より持ち直したものの、戸建住宅のセールスは前年同月比28.2%減、コンドミニアムのセールスは前年同月比33.1%減となり、中間価格も1ミリオンドルを下回る結果となった。

ハワイ 不動産

 

ホノルルリアルター協会による2023年2月のマーケットレポート  

ホノルルリアルター協会より発表された2023年2月のハワイ・オアフ島の住宅市場レポートによると、最近のトレンドを引き継ぎ、不動産売買件数は前年同月比で大幅に減少した。一戸建ての販売件数は15.3%増、コンドミニアムの販売件数は18.2%増となった。

ハワイ 不動産 レポート

【サマリー】

2月も緩やかな活動となったハワイ不動産。戸建住宅の販売件数は、前月比では15.3%増となったものの、前年同月比では28.2%減少。またコンドミニアムの販売件数も前月比では18.2%だったものの、前年同月比では32.1%減という結果になった。

また、中間価格に関しては、戸建住宅が前年同月比で12.3%減で$987,000となり、前月同様1ミリオンドルを下回った。またコンドミニアムも前年同月比で3.4%減で$480,000となった。

  • 戸建住宅の販売数は173軒、前年同月比で28.2%減少
    中間価格は前年同月比12.3%減で$987,000
    (平均価格は前年同月比10.8%減で$1,139,294)
    売出期間は前月比で23日短くなり47日間
  • コンドミニアムの販売数は325軒、前年同月比で32.1%減少
    中間価格は前年同月比3.4%減で$480,000

    (平均価格は前年同月比1.5%増で$633,441)
    売出期間は前月比で4日長くなり28日間
 

2023年2月・オアフ島の戸建住宅マーケットの詳細

2月の戸建住宅のセールスは前年同月比で二桁台での減少となるなど下降傾向が続いた。
ほとんどの価格帯で販売件数が減少し、最も販売件数が減少したのは90万ドル以上1,1ミリオン以下の価格帯で、前年比で47.4%も減少。販売件数が最も減少したのはエヴァプレインエリアで前年比で40.4%減、次いでホノルル中心部のメトロエリアで前年比で55.2%減となった。

【売れた価格帯】

最も売れた価格帯は、先月に引き続き80万ドル台だったが、2ミリオンドル以上の高額物件が多く売れたのも2月の特徴と言える。

価格帯 軒数
80万ドル台 28軒
90万ドル台、70万ドル台 21軒
2ミリオンドル-3ミリオンドル 17軒
1.1ミリオン-1.2ミリオンドル 14軒
3ミリオンドル以上 12軒

また、戸建住宅が売り出されてから販売されるまでの平均日数は、昨年同月の13日間に対し、47日間まで急増した。当初の希望価格より高く売られた戸建住宅は、昨年同月が55%だったのに対し、今年2月はわずか19%であった。

 

2023年2月・オアフ島のコンドミニアムマーケットの詳細

コンドミニアム市場は、戸建住宅市場よりもさらにセールスが下落した。
コンドミニアム市場でもほとんどの価格帯で販売数が減少し、最も顕著な変化は80万ドル以上2ミリオンドル以下の価格帯で前年同月比で60%減。通常であれば人気の高い50万ドル以上70万ドル以上の価格帯でも42.7%の減少となった。
エリア別でみていくと、昨年と同じだったのはカイルアエリアのみ、その他の地域はすべて昨年の同時期と比較して販売数が減少した。特にエヴァプレインエリアは45.7%減、ホノルル中心部のメトロエリアは30.1%減であった。

【売れた価格帯】
引き続き、手頃な価格帯のコンドミニアムの売り上げが多いが、1ミリオンドル-2ミリオンドルの価格帯のコンドミニアムが19件、2ミリオンドル以上のコンドミニアムが7件も売れており、戸建住宅と合わせて富裕層の購買意欲に翳りは見られない結果となった。

価格帯 軒数
40万ドル台 67軒
30万ドル台 66軒
50万ドル台 38軒
20万ドル台、70万ドル台 35軒
60万ドル台 29軒

セールスの減少に伴い、市場にある有効在庫も増え、60万ドル以上80万ドル以下価格帯で最も大きな増加が見られ、1年前と比較して50%近く増えた。

 

ハワイ不動産の低迷は、住宅ローンの平均金利上昇によるバイヤーの購買力の低下が原因

昨年半ばから続くハワイ不動産の低迷。ホノルルリアルター協会会長のフラン・ヴィラルミア・カハワイ氏は、特筆すべきは物件が成約するまでの市場滞在時間が著しく長くなっている点だと指摘し、その要因を「住宅ローンの平均金利は2月に入ると下がり始めたものの、月を通して上昇し、1年前と比較してバイヤーの購買力が弱まった」ことにあると述べた。つまり売り手にも買い手にも厳しい状況が続いていると言える。

このような状況を受け、売り出しを見合わせたり、売り出す時期を見極めようとする売り手も多くなった。新しいリスティングは戸建住宅市場で233件、コンドミニアム市場で463件あり、昨年同月比でそれぞれ36.5%減、37.3%減となった。

一方で買い手にとってのグッドニュースは、両市場とも多くの価格帯での有効在庫が増加したことである。戸建住宅市場では1ミリオンドル以下の在庫が増え、コンドミニアム市場では、60万ドル以上80万ドルの価格帯で最も大きな増加が見られた。

 

2023年1月の不動産レポートはこちらから>>

 

2022年12月の不動産レポートはこちらから>>



 

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