(編集部より:2023年10月31日に掲載分の画像に間違いがありました。修正の上、再掲いたします。)
2023年9月のオアフ島の不動産マーケットのマーケットについてレポートする。 2023年の第4四半期に向けてオアフ島の不動産市場は引き続き安定したペースでの推移を見せた。オアフ島の不動産市場在庫は横ばいを維持している一方新規の追加は依然として遅れており、7%を超える金利によって書い手にとっての厳しい環境が続くなか、中間価格は底固く、マーケットは売り手市場の領域にとどまっていると見られている。
ホノルルリアルター協会による 2023年9月のマーケットレポートサマリー
- 戸建住宅の販売数は232軒、前年同月比で16.5%減少
- 中間価格は前年同月比4.5%減で$1,050,000
平均価格は前年同月比3.9%増で$1,357,981
売出期間は先月よりも1日伸びてなり19日間 - コンドミニアムの販売数は376軒、前年同月比で24.2%減少
中間価格は前年同月と6.0%増で$532,500
平均価格は前年同月0.1%増で$608,222
売出期間は先月よりも4日長くなり22日間
中間価格
オアフ島の戸建て住宅の中間価格は105万ドルで前年比5%下落したがコンドミニアムは対照的に53万5000ドルと6%の上昇を見せた。
7%を超える住宅ローン金利の上昇は買い手と売り手両方に影響を与えているものの、購入者の需要は依然として強く、コンドミニアムの中間価格の上昇にも影響を与えている。
また、9月も人気物件についての購入希望者同士の競争は厳しい様相で、競争入札が行われた戸建て10件中4件、コンドミニアム5件中1件が提示価格を上回る価格で落札された。
売出し期間
売買された物件が市場に留まっていた期間は、戸建て先月より1日延びて19日、コンドミニアムで4日延びて22日となった。しかし、この延びはこの指標の季節的な傾向を反映したレベルと言える。継続的な買い手の需要により、市場時間も20日前後にとどまっている。価格帯別の販売件数
価格帯別の販売件数においては最大の売買ボリュームゾーンである100万ドルー150万ドルの売買件数は昨年同月比で107件から80件へと25%下落した。
また下落幅では、150万ドルから200万ドル未満の戸建て売買物件が42%の下落、また300万ドル以上の物件が62%の下落となった。
またコンドミニアムでは多くの価格帯で売買件数が20-30%下落した。もっとも下落幅が大きかったのは40万ドル台のコンドで昨年同月比で90件から60件へと33%の下落。一方で100万ドルー200万ドルの高額コンドミニアムは件数を増やしており中間価格の引き上げに寄与した。
市場在庫
9月末時点で、618戸の住宅と1,245戸のコンドミニアムが販売可能となっており、昨年比で住宅が6パーセント減り、コンドミニアムが4パーセント増加したが今年に入ってからのデータで見ればほぼ横ばい。コンドミニアムのほうが市場在庫が積みあがっており、意欲の高い売主にとってはエリアやニーズを踏まえた価格設定の調整が重要。