2024年11月、オアフ島の中古の戸建て住宅販売は 中間価格については、前年同月と比較して戸建てが1,100,000ドルで変わらず、コンドミニアのゾーンでは58件ムは515,000ドルから1.9%増加して525,000ドルとなっている。
ホノルルリアルター協会による 2024年11月のマーケットレポートサマリー
- 戸建住宅の中間価格は前年同月比1.4%増の$1,150,000
- 戸建住宅の販売数は203件、前年同月比で12.8%増
- 売出期間は先月よりも8日遅くなり、24日間
- コンドミニアムの中間価格は前年同月比で2.7%増の$530,000
- コンドミニアムの販売数は341件、前年同月比で10%減
- 売出期間は先月より6日遅くなり、32日間
ここからそれぞれの主要な指標についてお伝えする。
中間価格
(チャートは緑のラインが戸建て、黄色のラインがコンド。以下のチャートはすべて同じ)
戸建て住宅の中間価格は$1,115,000となり、先月の$1,110,000から$5000の微増となった。前年対比でも1.4%増。コンドミニアムは$530,000となり、前年同月比で2.7%増と戸建てよりも大きな伸びとなった。
コンドミニアムの中間価格は、2022年6月の$534,000が過去最高となっており、それに迫る水準となった。
価格帯別の販売件数
次に価格帯別の販売件数を見ていく。戸建ての価格帯で最多販売件数は100万ドルから150万ドル未満のゾーンが74件と昨年同月比の56件から32%の伸びを示した。ついで1150万ドルから200万ドル未満が39件、そして90万-100万ドル未満のゾーンが30件。昨年同月比で最も高い伸びを示したのは90万ー100万ドル未満ゾーンで、昨年の20件から50%の伸び率となった。
コンドミニアムは、11月の販売の50%以上が30万ドルから60万ドルの価格帯で行われた。この価格帯の販売件数は2023年11月は145件と比べ25.5%増加し、182件が販売された。もっとも売買件数の多かった50万ドルから60万ドル未満のゾーンでは69件が売買され、43%増を記録した。
売出し期間
(チャートは緑のラインが戸建て、黄色のラインがコンド。以下のチャートはすべて同じ)
戸建て住宅市場では、売り出し期間の中央値は先月の16日から24日間へ8日と伸びた。コンドミニアムの売り出し期間も先月の26日から32日に6日伸びた形となった。
2024年は第2四半期以降、戸建て先行で早く売れていたマーケットだが、例年通り、年末に向けて、戸建て・コンドともに期間が伸びる傾向を見せた。
市場在庫・新規売出し物件数
市場在庫については、戸建ての在庫は1.1%の緩やかな増加、コンドミニアムの在庫は4.7%の増加となった。
11月末時点での在庫は、戸建てが749件、コンドミニアムが2,049件。前年同月と比較すると、戸建ての在庫は11.5%増加し、コンドミニアムの在庫は53.3%増加している。
特に、在庫の中で価格帯として多いのが、戸建てでは100万ドルー150万ドル未満で、昨年の167件から210件へと25%増加している。コンドミニアムでは40万ドル台の物件が315件と昨年の186件から70%増。また100万ドルから150万ドル未満のゾーンでも180件と、昨年の108件から67%増となった。
こちらは新規リスティング。 戸建て市場には297件の新規物件が追加され、前年同月比で11.2%増加。一方、コンドミニアム市場は30.9%増加し、598件の新規物件がリスティングされた。コンドミニアム市場ではすべての価格帯で新規物件が増加し、特に100万ドル以上の価格帯、新規物件が前年の64件から94%増の124件に急増した。
ハワイでは、12月11日に、法制化は延期されたものの、投資家が所有する空き家に課税する「空き家税」導入が議論された。全米一不動産が高額な州であるハワイは、富裕層や観光客を誘致したい反面、地元民にとって手の届く不動産が圧倒的に足りない問題も深刻となっている。
ハワイ州としては難しい舵取りが続く。
来年はいよいよトランプ大統領が就任し、株価や金利の変動などの動きのある2025年となるだろう。ハワイの不動産動向にもどのような影響があるか今後注目したい。
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