日米間の相続に強い、佐野郁子弁護士にインタビュー

日米間の相続に強い、佐野郁子弁護士にインタビュー

更新日 2019.04.17

ハワイの不動産を購入したい、またはすでに所有している方が考えておいた方が良いことが相続対策。相続対策は不動産購入時(不動産登記の方法)から気をつける必要があり、本当は不動産だけではなく、アメリカに金融資産を持っているだけでも”エステートプラン”は用意しておいた方が良いということなど、知らない方も多いと思います。そんな日本人には馴染みのない”エステートプラン”や”リビングトラスト”に強い佐野&アソシエーツ代表の佐野郁子弁護士に、ご自身のキャリアや事務所設立の経緯などをインタビューしました。

【プロフィール】佐野郁子弁護士(佐野&アソシエーツ)
米国で15年の実績を持ち、カリフォルニア、ハワイ、ニューヨーク各州の弁護士ライセンスをもつ日本人弁護士。専門はエステートプラン・リビングトラスト・アメリカ(日米間)の相続・資産形成・相続対策・節税対策・財産分与など。日米間の相続にも精通。日本生まれハワイ育ちで日米の文化や法律を熟知しているため、きめ細やかな法務サービスに定評がある。明治大学法学部、チューレーン法科大学院卒業。
バイリンガルだけではなくバイカルチャーの
佐野郁子弁護士

1度はホームレスになりました。(笑)
スーツケース1つでハワイに戻ってきたのが14年前です。

編集部:事務所設立の経緯、その前のキャリアを教えてください。

 日本で生まれて、小中高とハワイで育ちました。法律が日々の生活に関わってくるアメリカ生活を経て、もっと学びたいと感じ明治大学法学部に入学。大学3年生のときにアメリカの弁護士になりたいと決意し、ルイジアナ州ニューオーリンズのチューレーン法科大学院へ。在学中にインターンをしていた法律事務所にそのまま入社し働いていました。これからというときに、なんと史上最大級のハリケーン「カトリーナ」がニューオーリンズを直撃したのです。住んでいたエリアは海抜より低かったため、仕事も家もなくなり、しばらく復旧せず、周辺の地域に避難、放浪していました。まさにホームレスです(笑)。ビザの関係で国外に出たり日本へ帰ることもできず、育ったハワイに戻りました。スーツケース1つで、ニュースにも取り上げられるほどでした。
 ハワイの大手弁護士事務所に就職が決まり、入社。当初国際企業紛争部門だったのですが、ハワイは日本人のお客様が多かったので、私は自分の部署外の分野にも引っ張られ、お客様とも接することが増えてきました。その際にエステートプランに携わったことが今に繋がっています。(エステートプランとは・・・人生において予期せぬ出来事に対応するため、予め法的書類を用意しておくこと)
 その転勤でロサンゼルス、その後、サンディエゴとカリフォルニアでも経験を積みました。前の事務所で大きなオフィスだったので、お客様との距離感は遠く感じることが多く、お客様ともっと身近に接したいとの想いから2009年に独立開業しました。はじめの2年間くらいは辛かったですね。弁護士としてだけではなく、ビジネスオーナーとしても考えなければならず、大変でした。そんな事務所も、皆様のおかげで今年10周年を迎えます。
事務所を創業し今年10年目を迎え
サンディエゴ、ロサンゼルス、ハワイ3拠点に事業を拡大

最初から最後まで弁護士である私がお客様の対応をさせて頂きます。
小規模な法律事務所だからこそ、お客様の身近な存在でいられることが強みです。

編集部: 事務所の特徴、強みを教えてください。

 小規模な法律事務所だからこそ、『量より質』を重視し、機動性や柔軟性を発揮しつつ、専門性の高い法律サービスの提供を実現しています。お客様の身近な存在で、弁護士の私自身がはじめから最後までお客様の対応をさせて頂けるのは強みだと思います。大きな事務所になればなるほど案件の件数も多いため分業化は必要だと思います。ただ私の目指すサービスはお客様1人1人の案件を丁寧に、かつ大切にお取り扱いし信頼関係を築き、個々のニーズに沿った最善の法律アドバイスを提供することです。なので料金体系も時間チャージはせず、案件毎の設定にしています。こうすることにより、お客様が安心していつでも相談できる状況を作るよう心がけています。
 当事務所は日米の税理士、不動産、ファイナンシャル関係者、など各分野の信頼できる専門家と提携しているので、小規模な事務所の特徴を活かしながら、大手事務所と同等に総合的なサポートを実現しています。
 また私個人としては、日本生まれハワイ育ちであり、法律学も日本と米国で勉強をしているため、バイリンガルだけではなく、日米の文化や法律を熟知していることは強みだと感じています。
ダウンタウンの高層階にあるオフィス

エステートプランは富裕層の方だけではなく皆様に必要です!
より多くの皆様に事前の準備をして幸せな人生を送って頂きたいです

編集部: 取り扱いの多い案件はなんですか?

 主にエステートプラン・リビングトラスト・日米間の相続・不動産登記・資産形成・相続対策・節税対策・財産分与などの案件が多いです。単に”エステートプラン”と言っても日本に住む方にはあまり馴染みがないと思います。でも本当は富裕層だけではなく、アメリカに住む日本の方はもちろんですが、アメリカに資産(不動産・銀行口座・保険など)を持つ方は全員用意しておいた方が良いことなのです。相続対策・節税対策・資産形成など個々のニーズに沿ったエステートプランをお勧めします。
 日本に住まれていて、ハワイの不動産を購入される方も多いと思います。そのような方は不動産購入時の不動産登記方法で、その後の運用や相続の際の手続きなどが大きく変わります。それを知らない方が多いので、まずはそういった事実を知って頂き、お客様にはどのパターンが1番適しているのかをご提案させて頂きます。リアルターの方の中にも知らない方もいらっしゃるので、お客様のために、是非皆様に知って頂きたいですね。

いかがでしたでしょうか?

壮絶な経験をされながらも事務所を立ち上げ、さらに年々事業を拡大している佐野郁子弁護士。
ハワイで不動産を購入される方には是非知って頂きたいエステートプランニングやリビングトラスト。
この分野専門の弁護士は少ないので、1度問い合わせてみてはいかがでしょうか?



また、佐野弁護士は、東京で行われるハワイに住む主催のセミナーにも参加されます。佐野先生のお話を、直接伺うチャンスです!詳しくはこちらからどうぞ>>


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