ハワイ島のマウナケア山に建設予定である30メーター大型望遠鏡(TMT)建設問題解決に向けた提案がハワイ島のキム群長から提示された。
ハワイ大学がハワイ先住民が聖山と崇めるマウナケア山に新しく建設予定であったTMT望遠鏡に対し、ハワイアンたちが激しく抗議。工事に使う山道を封鎖したり、オアフ島など他島のハワイアンも高速道路の走行を妨害する、ハワイ出身の有名人が賛成を表明するなどの抗議行動が各地で起き、混乱が続いていた。
一方、デモによる交通渋滞による市民生活への余波や、追加の警察官手配の費用が一日50,000以上も垂れ流しになっている事実などから、TMT問題に反対する人も増加傾向にある。
デイビッド・イゲハワイ州知事よりから依頼をうけ、ハワイ島群長のハリー・キム氏は、解決のための提案書をまとめたパンフレット制作、配布した。内容としては、マウナケアに現存する13機のうち5基を取り壊すこと、またハワイ大学が最後の天文台としてTMTを建設すると約束したことなど、ハワイ島での科学技術などの教育へTMTの基金より年間100万ドルの資金提供を行うことなどとなっており、反対勢力との間に合意が形成できるかが注目される。
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