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ケース①:30代女性のお悩み
武田先生:
目が急に見えなくなったり、視力が急に低下したときは色々な原因が考えられます。
- 急激に見えなくなった場合
目の視神経や脳の血液循環に問題が生じたことが考えられます。血管が詰まってしまうと急に見えなくなります。その他、急性緑内障といって目が痛くなり、頭痛、充血、吐き気などを伴います。急性緑内障の発作の場合は緊急の治療が必要になります。- 視野が一部欠けたり狭くなった場合
網膜が剥がれたり、網膜の血管が詰まったりという網膜の病気、または脳梗塞、脳内出血など、脳や視神経の病気が考えられます。- 白く光りの周りに笠がかかったように見える場合
角膜が腫れて水ぶくれの状態です。急性緑内障、またはコンタクトレンズの長時間使用で角膜が腫れてしまったことが考えられます。レンズの長時間装用、装用したまま寝てしまうと角膜が腫れて厚くなります。また、コンピューターや携帯の使用、お仕事で薬品(ネイルなど)を使われる方は目が知らないうちに乾いてしまい、角膜炎で角膜に傷が入ったり、角膜浮腫で角膜が厚くなってしまうとこのような状態になります。
ケース②:50代男性のお悩み
武田先生:
この質問でポイントとなるのは、1年に1度眼科で視力と目の検査をしているかどうかです。眼科医が、このメガネは今の視力に合っていると言えば大丈夫です。
ただし他覚的に検査をすれば少なくとも約2年ごとにある程度の変化はあります。
視力が下がったりメガネの度数が合わなくなったりしても、脳が自動的に補正してくれます。それでも物が見えづらくなるということは、脳の補正能力を超えた状態が続いているということです。脳が補正するため、肩こり、頭痛、吐き気などの症状が続き、内科や緊急病院に駆けつけるという事態になることも珍しくありません。
アメリカ場合は多くの健康保険に1年に1度の目の検査が含まれているので、1年に1度の目の検査をされることをお勧めします。
ケース③:8歳の男児を持つ母親の悩み
武田先生:
子供の目は1年ごとに変わっていき、4つの隠れたサインがあります。
- 集中力がない(目を使うゲームや読書が長続きしない)
- 本を読むときに行を飛ばしたり、読んでいるところが分からなくなる
- 読書やお絵描きなど近くの物を見るのを避ける
- テレビなど前にあるものを見るとき、まっすぐ見ずに頭をかしげて見たり横目、あるいは細目で見る
上の3つは遠視、または眼筋が弱いなどの視機能に問題がある可能性があります。最後の1つは近視、または乱視。頭を傾げたり、横目で物をみるのは乱視の子供に多いとされています。
子供の目で気をつけなければいけないことは、6歳までに目の検査をすること。遠視や乱視があった場合、6歳までにメガネで矯正しないと弱視になってしまい、早ければ早いほど治療が可能になります。
近視、乱視、遠視以外に、斜視、弱視、などいろいろな視機能疾患があれば将来的にも影響します。メガネで矯正できるものはして、それ以外はビジョントレーニングなどで改善できるものもあります。
ケース④:40代男性のお悩み
武田先生:
多くの方は子供のころから、右と左の視力が一緒ではありません。しかしある程度の年齢になると気を付けなければいけないことがあります。
- 脳梗塞
脳の血管が梗塞すると部分によって視野の欠損が起こります。脳梗塞は重症なものから、気が付かない程度のものもあります。- 緑内障
両目の慢性疾患ですが、だいたい片目から始まります。これは視神経が死んでいく病気ですが、結果として視野の欠損から始まり最終的に失明します。早期発見すれば目薬等で病気をコントロールすることができます。- 白内障
種類によっては40代から始まるものもあります。片目が雲ってみえる、白く見える、ということですがその自覚症状が出る前に、片目がより乱視として出たり、遠視として出たりします。- 網膜の病気
加齢や高血圧、糖尿病などから網膜に眼底出血が起こったり網膜の疾患が起こります。またコンピューターや携帯のブルーライトは網膜まで到達するため、網膜の疾患は若くして起こる可能性があります。
片目を閉じて、片目が視野欠損してる場合かなり疾患が進行しているということになります。早期発見が目の健康につながりますので検査に行かれることをお勧めします。
ケース➄:40代女性のお悩み
武田先生:
高齢社会で自立した生活をするには、知機能、身体機能、視機能の3つの維持が重要ですが、視覚障害は機能障害を招き、死亡リスクも高まります。
40代後半からは白内障、加齢性黄斑変性、緑内障などの視機能障害リスクが高まり、日本では失明の原因の第一は緑内障、アメリカでは加齢性黄斑点変性と言われています。
40代、50代で有病化が高まる目の病気の白内障、糖尿病性網膜症、加齢性黄斑変性、ドライアイなどは加齢のみでなく、生活習慣と関連が深いと言われています。目も身体の一部ですので、これらは生活習慣を変えれば必然的に予防できるというわけです。ですから生活習慣を見直し、目の有病化のリスクを下げましょう。
それ以外に緑内障は日本人にとても多い目の病気ですが、これは早期発見と早期治療が最も大事です。
ケース⑥:20代女性のお悩み
武田先生:
まつ毛のダニは、デモデックス(Demodex)といって、まつ毛を清潔にできなかったり、アイメイクを綺麗に落としていないとダニが繁殖しやすくなります。
ダニが発生してしまうと目が痒くなる、まつ毛が抜けやすくなる、目がゴロゴロするなどの症状が出ます。
検査/治療
- 眼科医で目の状態を調べる
- 専用のまつ毛クリーナーで、まつ毛の付け根を綺麗に保つ
- 当分アイメイク、まつ毛エクステをしない
- ドライアイ、眼瞼炎、結膜炎の場合、抗生物質やステロイドで治療
当院ではまつ毛美容液も販売しているので、まつ毛エクステ中に洗顔を上手くできない方はこちらもお勧めです。
※ラティスの例
どのお悩みも検査をしていれば、解決・改善できることが多いそう。日本では目の検査は視力検査、もしくはコンタクトレンズ処方の際の検査のみになってしまっている方が多いと思います。
上記以外にも様々なお悩みをお持ちの方は沢山いらっしゃると思いますので、少しでも異変を感じた方は是非一度眼科医に相談してみてください。
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(木・日・祭日休診、土曜日は14:00まで)
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