【2021年5月】ハワイ不動産レポート:戸建・コンドミニアムともに高需要のため競争が激化!戸建の中間価格がまた記録を更新

【2021年5月】ハワイ不動産レポート:戸建・コンドミニアムともに高需要のため競争が激化!戸建の中間価格がまた記録を更新

更新日 2021.06.14

毎月、驚くような記録が打ち出されているハワイ不動産。2021年5月も絶好調のうちに幕を閉じた。
まず戸建住宅、コンドミニアムともに需要が高騰し、競争が更に激化。ある売出物件はリスティング(売り出し)してから1週間で60件のオファーを受けたという話も聞こえてきた。さらに、戸建住宅の中間価格は$978,000となり記録を大幅更新。1ミリオンの壁を越えるのも時間の問題かもしれない。

 

ホノルル不動産協会による2021年5月のマーケットレポート

ホノルル不動産協会より発表された2021年5月のハワイ・オアフ島の住宅市場レポートによると、戸建住宅・コンドミニアムともにセールスは極めて好調だった。
特に高額価格帯の戸建住宅の売上は引き続き上がり調子で、中間価格は3月に更新した$950.000を大きく上回る$978,000で記録をさらに更新した。
売上を数字で見てみると、戸建住宅の売上は前年同月比63.6%増、コンドミニアムの売り上げは前年同月比135.4%増という衝撃の結果に。しかし、これは昨年5月がロックダウンの影響を一番大きく受け、セールスがガクンと落ちた月だったためである。

  • 戸建住宅の販売数は405軒、前年同月比で63.3%増加
    中間価格は前年同月比22.7%増で$978000
    平均価格は前年同月比24.2%増で$1,246,611
    中間価格と平均価格で二桁台の上昇となった
     
  • コンドミニアムの販売数は598軒、前年同月比で135.4%増加
    中間価格は前年同月比14.7%増で$457,750
    平均価格は前年同月比22.6%増で$555.798
    中間価格と平均価格で二桁台の上昇となった
 

戸建住宅マーケット詳細

2021年3月に樹立したばかりの中間価格の記録を超越することになった5月。中間価格は前年同月比22.7%増で$978000となり、平均価格は前年同月比24.2%増で$1,246,611となった。昨年同月の中間価格が$770,000、平均価格が$901,482であったことを考慮すると、ロックダウン解除以降、驚くべきスピードで価格が高騰していることが分かる。

また、戸建住宅のセールスも405軒と先月よりも30軒も多く伸び、前年同月比では63.3%の増加となった。最も売れた価格帯は700,000ドルから999,999ドルの価格帯で全体の40%を占めているが、$ 1,000,000から$ 1,999,999の価格帯も全体の38%にも登り、さらに2ミリオンドル以上の物件も43軒も売れるなど、高額価格帯の売れ行きが特に好調であった。

戸建需要の需要はますます大きくなっており、競争は激化する一途。先月は9日間だった物件がリスティングされてから市場にある平均期間は8日間に短縮された。

 

コンドミニアムマーケット詳細

コンドミニアムマーケットも2月から始まった急伸は止まず、3月、4月に引き続き絶好調であった。セールスこそ先月には及ばなかったものの、前年同月比では135.4%増。この数字には昨年のこの期間がロックダウン中だったため動きが鈍ったことがカラクリとしてあるものの、一昨年同月のセールスが520軒であったことを考えれば、598軒という数字は、コンドミニアムマーケットも戸建住宅マーケット同様、大きく成長していることを示している。

中間価格は前年同月比14.7%増で$457,750となったが、2019年7月に記録した46万1500ドルには届かなかった。平均価格は前年同月比22.6%増で$555.798。

最も売れている価格帯は、$400,000から$499,999で106軒、次に売れた価格帯は$300,000から$399,999で105軒、その後に$600,000から$699,999で83軒、$500,000から$599,999で80軒、$200,000から$299,999で73軒と続いており、中低価格のコンドミニアムの売上が好調であり。
その一方で、$1ミリオン~$1.9ミリオンの価格帯は32軒、$2ミリオン以上の価格帯で10軒と、戸建住宅と並んで高価格帯の売れ行きが順調だ。

この背景には、仕事に戻った中・低所得者層の買い控えが終わり、投資家がハワイのコンドミニアムへの投資を再開したことがあるだろう。

 

ますます激化する競争と枯渇する在庫

ホノルル不動産協会の5月の住宅市場レポートの中で、会長のシャノン・ヘブン氏が、
「5月は、ある1つの物件がリスティング(売り出し)されてから、わずか1週間の間に60件のオファーを受ける出来事がありました。これは、オアフ島の買い手が、より手頃な価格の住宅を切実に必要としていることを明示しています」と述べている通り、ハワイ不動産への需要が高まり、ますます競争が激化した2021年5月。

物件がリスティングされてから市場にある平均期間は、戸建住宅で8日間、コンドミニアムで12日間と、今年に入ってからもどんどん短縮されている。

さらに、5月の戸建住宅の新規リスティング数は430軒で前年同月比で24.6%増、コンドミニアムの新規リスティングは683軒で前年同月比で34.2%増と増えているものの、5月末までに新しくリスティングされた戸建物件の61%と新しくリスティングされたコンドミニアム物件の51%は、すでに売却またはエスクロー状態になっている。

 

6月はHomeownership Month(住宅所有強化月間)、オアフ島再開計画は第4段階へ

競争が熾烈化の一途をたどる中、シャノン・ヘブン会長が、買い手と売り手両方にに強く勧めているのが、専門知識をもった不動産リアルターとの共同作業。
「不動産リアルターは毎日、買い手と協力して最も強力なオファーを提出し、売り手と協力して住宅の最良の価格を確保しています。6月は全米でHomeownership Month(住宅所有強化月間)を迎えます。不動産リアルターほど市場をよく知っている人はおらず、住宅を所有したいと希望する人々の目標をサポートするのに、特別な資格を持っている人たちはいません」と述べている。

6月11日から、オアフ島の再開計画は4段階目に進む。色々な制限が緩和されたことで、さらに経済復活への弾みがつくと見られている。

「ハワイに住むネット」編集部では、6月もメインランドからの富裕層のハワイへの流入は続き、またハワイが夏休みに入ったことを受け、日本をはじめ海外の富裕層による不動産投資も活性化するのではないかと予測している。よって戸建住宅、コンドミニアム共に高額価格帯の物件の売り上げはますます伸びるのではないだろうか。
また、先月に引き続き、ローカルの中・低所得者が、記録的な低金利を利用し、新規の住宅ローンを組んだり、住宅ローンを見直し始めることに伴い、30万ドル台から50万ドル台といった手頃な価格のコンドミニアムの売上が伸びるのではないかと予測している。

6月はどんな新しい記録が樹立されるのだろうか。ますますハワイ不動産の動きから目が離せない。

 

2021年4月の不動産レポートはこちらから>>

2021年3月の不動産レポートはこちらから>>

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