2023年5月のオアフ島のハワイ不動産は、戸建住宅市場、コンドミニアム市場ともに、前月より売り上げを大きく伸ばしたが、前年同月比では大幅減少という結果になった。市場への金利上昇とインフレの影響は未だ大きいが、2023年の第一四半期よりは回復傾向にあると言える。また戸建住宅の中間価格は1.1ミリオンドルに達し、高額不動産の販売件数増が中間価格を引き上げた形となった。
ホノルルリアルター協会による2023年5月のマーケットレポート
ホノルルリアルター協会より発表された2023年5月のハワイ・オアフ島の住宅市場レポートによると、戸建、コンドミニアムともにセールスが前年同月比では大幅に減少しているものの、先月比では売上が伸びた結果となった。
特筆すべきは戸建住宅の中間価格で、$1109,000となり先月の$999,995よりも大幅アップ。1ミリオンドルを超えた。ただし2022年5月に記録した現在最高値(115万3,500ドル)を3.9%下回った。
【サマリー】
5月のオアフ島のセールスは、前年同月比では減少したものの、前月比で一戸建てが26.0%増、コンドミニアム が4.3%増となった。しかし、成約件数は前年同期比で一戸建てが23.8%減、コンドミニアムが36.3%減となった。
- 戸建住宅の販売数は262軒、前年同月比で23.8%減少
中間価格は前年同月比3.9%減で$1109,000
平均価格は前年同月比6.5%減で$1,355,804
売出期間は先月よりも3日短くなり21日間 - コンドミニアムの販売数は438軒、前年同月比で36.3%減少
中間価格は前年同月比2.2%減で$505,000
平均価格は前年同月比0.3%減で$623,748
売出期間は前月同様20日間
2023年5月・オアフ島の戸建住宅マーケットの詳細
5月の戸建住宅マーケットで特筆すべきは、中間価格が1ミリオンドルを再び超え、$1109,000となったことである。これは$700,000から$1,299,999の価格帯が最も販売され、全体の67%を占めたことが大きい。
もう一つ注目すべき点は、過去7ヶ月間と比べ、より多くの売買が希望価格以上で売買が成立したことであり、実に約45%が希望価格以上で成立した。これは買い手がアクティブに動いていることを照明している。
【売れた価格帯】
価格帯 | 軒数 |
---|---|
80万ドル台 | 37軒 |
1.2ミリオン-1.3ミリオンドル | 33軒 |
1.1ミリオン-1.2ミリオンドル | 30軒 |
90万ドル台 | 29軒 |
70万ドル台 | 28軒 |
地域別にいうと、エヴァプレイン地域が25.6%(67件)と最も多く、2023年に入ってから最も大きな販売件数となった。また、5月は$70万~$899,999の価格帯の在庫が最も増加し、ほとんどの地域で有効な在庫が増加したが、特にオアフ島西側のリーワード地域は55.6%(70件)と最も多く増加した。
2023年5月・オアフ島のコンドミニアムマーケットの詳細
5月のコンドミニアムマーケットは、戸建住宅マーケットと比較して減速気味であった。最も売れた価格帯は40万ドル台、50万ドル代、30万ドル代と、比較的価格を抑えたコンドミニアムのセールスが多く、逆に70万ドル以上の価格帯のコンドミニアムは前年同月比48.5%減となった。コンドミニアムの販売件数が唯一増加したのはカイルア地区で、2022年5月の13件に対し、今年5月は18件だった。
【売れた価格帯】
価格帯 | 軒数 |
---|---|
40万ドル台 | 80軒 |
50万ドル台 | 73軒 |
30万ドル台 | 62軒 |
60万ドル台 | 51軒 |
20万ドル台 | 43軒 |
コンドミニアムのほとんどの価格帯で有効な在庫が増加し、より手頃な40万ドルから69万9999ドルの価格帯では39%増加した。
ホノルルリアルター協会会長のフラン・ヴィラルミア・カハワイ氏が、「買い手間の競争は2022年と比べて衰えているようです。しかし、売り手の3分の1以上は、このような状況でも希望価格の全額かそれ以上の金額を受け取っています」と述べている通り、5月は約45%のコンドミニアムが希望価格以上で成約した。
金利上昇とインフレの影響下でもマーケットは徐々に上向きに
上記で見てきたように、5月のハワイの不動産マーケットは、金利上昇とインフレの影響下でも徐々に上向きになっていることを感じさせるものとなった。
特に戸建住宅の中間価格が1ミリオンドルを超え、また戸建住宅マーケット、コンドミニアムマーケットともにバイヤーが希望価格以上の価格で購入するケースが増えた。
これらの事象に関して、ホノルルリアルター協会会長のフラン・ヴィラルミア・カハワイ氏は、「販売件数が減少しているにもかかわら ず、オアフ島の不動産価格の中央値は、この1年間あまり変化していません。より多くのカマアイナ(ローカル)が持ち家に持とうと努力する中、在庫不足が需要を牽引し続けています。」と述べた。
6月のハワイ不動産の動きがどうであったのか、またこれからハワイ不動産マーケットは上向きになっていくのか、今後もハワイ不動産の動向から目が離せない。
2023年4月の不動産レポートはこちらから>>
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