日本とハワイをつなぐ架け橋になりたいと日米の税務のプロフェッショナルが集い設立されたのが、ブリッジ タックス コンサルティング。 代表パートナーを務める五嶋さんは、高齢化社会の中でいかにスムーズに 事業承継(M&A)できるかは大きな問題だと語る。
ブリッジ タックス コンサルティング代表
パートナー 五嶋 靖さん
五嶋 靖(ごとう・やすし)さん
山口県出身。福岡教育大学卒業 後、金融・国際税務に特化した東京共同会計事務所に勤務し、国際税務業務やM&A関連業務に従事。2023年にパートナー3名でブリッジタック スコンサルティングをハワイに設立。日本の公認 会計士・税理士及び米国公認会計士の資格を保有。「外国子会社合算税制のすべて」や「PE課税 の実務」など国際税務や資産に関する著書多数。
税務の分野で日米の架け橋になりたい。
プロ3人が新たな会計事務所を設立。
ブリッジタックスコンサルティングは、ハワイと日本に根差したプロフェッショナル集団による会計事務所です。実は、この事務所自体がハワイで50年以上の業歴を有する会計事務所を事業承継することにより2023年に設立され、さらに2024年には2件目の事業承継を実行して現在1千社を超える顧客を抱える会計事務所へと成長しました。提供サービスの一つでもある事業承継を弊事務所は身をもって実践しているわけです。
近年、日本の将来に不安を感じ、一方で引き続き成長している米国経済を見て、ドル建て資産を増加させる富裕層の動向が見られます。テクノロジーの発展に伴い、米国と日本でのデュアルライフもより一般的となってきています。そんな中、米国会計税務×日本会計税務というサービスをより高いレベルで提供できないか、という想いからハワイでの事業をスタートしました。
もともと日本の大手会計事務所で働きながら、いつか独立して自分の顧客を開拓したいという想いは常にありました。さらに忙しい業務の日々で「海外で働く」という夢を叶えられていなかった実態もありました。それを高次元で融合したのが「外国で起業する」ということになるのですが、当時はなかなかハードルが高かった。それを実現するきっかけは、やはり人との出会いだったのです。
パートナーの矢野真一とは彼が大手商社に勤務していた当時に知り合いました。彼も私も日本で仕事をしながら米国CPAの資格を取得し、米国事業への想いは共通でした。そして、さすがは商社マン。矢野がハワイ事業のきっかけとなるハワイ在住の経験豊富な米国税理士、柴田大介を連れてきてくれたのです。ちょうど柴田も、税理士として独立し次の道を模索していた時期でした。
私にとってハワイは、実は米国CPAの試験を受けた場所で想い出深い地です。日本人にとって最も馴染み深い米国であるハワイこそ、日米の架け橋となる会計事務所のスタートにはふさわしい場所に思えました。実は2社目に事業承継したTetsukoHoCPAファームは、柴田の古巣でもあるのです。全てはご縁でつながっている、そんな感じでした。
とはいえ、事業承継となればその会社が命懸けで守ってきた事業と顧客を丸ごと受け継ぐわけですから、大きな取り組みです。TetsukoHoCPAファームの場合は、クロージング日には早朝から事務所に詰めてすべての合意に至ったのはもう深夜でした。
ハワイでのM&Aは金額規模では少額のものが多い。小さいビジネスですと、時として”言いたい放題”になる傾向があります。世代の違いや土地による商習慣の違いも障壁になり得ます。ビジネス的な協議のはずが、感情的な協議に終始することも多々ある。契約したそばからの前言撤回や後から要望を追加してくることも。金額の問題で最後まで揉めることもあります。この点、共通のリテラシーのもとに進むことの多い日本のM&Aとは異なる困難さが海外にはあります。
しかし、そんな問題こそ、日米の商習慣の違いを熟知している我々の出番。文化の違いから生じる問題を事前に検討することができます。かつ、ワンストップでサービスを提供し、クライアントの利便性を向上させることで究極的には社会的なインフラの一部を構成することをミッションとしています。まずは、日本人顧客向けの会計事務所としてハワイで一番になることが現在の目標。皆さまのより良きパートナーになりたいと思っています。
ブリッジタックスコンサルティング社へのお問合せはこちらから!