ロックダウン中のハワイの不動産管理はどう動いている?別荘・バケレン・長期賃貸の管理をしている不動産会社に聞きました

ロックダウン中のハワイの不動産管理はどう動いている?別荘・バケレン・長期賃貸の管理をしている不動産会社に聞きました

更新日 2020.04.27

ロックダウン中のハワイの不動産管理はどう動いている?
別荘、短期賃貸(バケーションレンタル)、長期賃貸の売買・管理をしている現地の不動産会社に聞いた。

ご協力いただいたのは、不動産売買から管理、短期賃貸(バケーションレンタル)、コンシェルジェサービスまでをワンストップで手がけてくれる株式会社カイナハレ ハワイと、ピタットハウスでおなじみ、日本と変わらぬサービスを提供してくれるスターツインターナショナルハワイの2社。


今回は、新型コロナウイルスのパンデミックを受けたハワイのロックダウン以降、物件管理に出てきている影響や管理を行う上で気をつけていることなどを教えていただいた。

 

ハワイのロックダウンと不動産業界

3月26日(ホノルル市では3月23日)から新型コロナウイルスの緊急対策としてハワイ州全土で施行されたロックダウン。島外、州外、国外からの来訪者は到着後14日間の自主隔離が義務付けられ、現在、事実上ハワイ州は封鎖されている状態になっている。そんな中、不動産関連業界はエッセンシャルサービス(重要業務従事者)に指定されており、ソーシャルディスタンスを保つ観点から3月24日以降オープンハウス(日曜の2-5時に売り出し物件を一般開放するシステム)」は中止。ショーイングも一部縮小しているが、物件の管理・運営に関しては滞りなく業務が続けられている。

ハワイ 不動産

 

ロックダウンの影響を最も受けてるのはバケレン物件

物件管理と一言でいっても、様々な性質ものがあるが、別荘管理や長期賃貸の物件に関しては、これまでと特に大きな変化はないという。

カイナハレハワイ:「別荘管理や長期賃貸に関してはほとんど変わりなく業務しています。ただし、清掃や修理に関しては業者が休業しているところもあり、手配に時間がかかることがあります」

一方で、ロックダウンの影響が最も出ているのが旅行者をターゲットにしている短期賃貸(バケーションレンタル)の物件だ。

スターツインターナショナル:バケーションレンタルはキャンセルが相次いでいて大変な打撃を受けています。バケーションレンタルは複数のバケーションレンタル会社のポータルを利用していることもあり、キャンセルポリシーは複雑ですが、弊社の特別ポリシーを制定しオーナー様にもゲスト様にも負担とならないよう対応を行っています。
 

短期賃貸(バケーションレンタル)物件を長期賃貸物件へ変更することを提案

短期賃貸(バケーションレンタル)物件のキャンセルが続けば、オーナーからも不安の声が聞こえてくる。そういった場合は、短期賃貸(バケーションレンタル)物件を長期賃貸物件へ変更することも提案しているそうだ。

カイナハレハワイ:バケーションレンタルのオーナー様には、場合により、長期賃貸への切り替えを提案することを考えています。
スターツインターナショナル:バケーションレンタルのユニットの中には長期賃貸が可能なものもあり、そういった物件はオーナー様と相談して、短期と合わせて長期も募集したり、切り替えるなど、短期も長期も扱っている弊社の強みがあります。 

ハワイ 不動産

 

ロックダウン時だからこそ物件価値を落とさない努力を

先の展開が見えない新型コロナウイルスとの戦い。いつロックダウンが解除になり、オーナーやゲストがハワイに戻ってこれるのかも分からない。だからこそ物件価値を落とさないように諸々気をつけているそうだ。特に清掃には一層気を配っているという。

カイナハレハワイ:清掃時には全室殺菌消毒をしています。また手袋・マスク・減菌ジェルを使用しています。

ハワイ 不動産

また、この期間を利用して細かな修理やリフォームなども行い、物件価値をさらに上げる提案も行なっている。

スターツインターナショナル:別途費用がかかりますが、月に1度空室を訪問し、水を流したり、家電製品を動かしたり、窓の開閉を行って空気の入れ替えなどを行い、問題があれば合わせて報告、細かな修理を行うようにしています。月に1度あるだけでも、物件の状態を知ることができます。
 

オーナー、テナントとのコミュニケーションをより密に

ロックダウンの影響を受け、現在ハワイの失業率は37%にまで膨れ上がっている。今後は長期賃貸物件においても家賃滞納などの問題が出てくるであろう。

スターツインターナショナル:長期テナントのスクリーニングには特に気を付けています。家賃をとても低く交渉してきたり、連絡してもつながらなかったり、なかなか信頼できそうにない問い合わせが混じってきています。実際に会えないこともあり、本当にそのテナントが物件を必要としているのか、信頼できる方なのかというのを見極めるように努めています。

そこで必要となってくるのが、オーナー、テナント双方との密なコミュニケーションだ。

カイナハレハワイ:今のところ長期賃貸の値崩れや暴落はありません。今後そのような問題が出てきた場合、法律に従って対応します。家賃が支払えない場合は、延滞金をつけて次月に加算します。オーナー様へは法律通り対応すると連絡しています。また状況をご理解をいただくためにオーナー様宛、及びテナント様宛にレターを発信しました。

ハワイ 不動産

思いがけないロックダウンという難しい事態に直面しても、平時と変わらず物件管理が着々と行われているハワイ不動産。

オーナーの負担にならないような新しい運用方法の提案、徹底したウイルス対策と不動産価値の向上、オーナーやテナントとの密なコミュニケーションによって、ロックダウン解除の日を目指してこの難局を乗り越えようとしている。

関連キーワード

合わせて読みたい記事

各カテゴリーのお知らせを見る

不動産会社・
エージェントにお問合せ
閉じる