ロックダウン中のハワイの不動産管理はどう動いている?
別荘、短期賃貸(バケーションレンタル)、長期賃貸の売買・管理をしている現地の不動産会社に聞いた。
ご協力いただいたのは、不動産売買から管理、短期賃貸(バケーションレンタル)、コンシェルジェサービスまでをワンストップで手がけてくれる株式会社カイナハレ ハワイと、ピタットハウスでおなじみ、日本と変わらぬサービスを提供してくれるスターツインターナショナルハワイの2社。
今回は、新型コロナウイルスのパンデミックを受けたハワイのロックダウン以降、物件管理に出てきている影響や管理を行う上で気をつけていることなどを教えていただいた。
ハワイのロックダウンと不動産業界
3月26日(ホノルル市では3月23日)から新型コロナウイルスの緊急対策としてハワイ州全土で施行されたロックダウン。島外、州外、国外からの来訪者は到着後14日間の自主隔離が義務付けられ、現在、事実上ハワイ州は封鎖されている状態になっている。そんな中、不動産関連業界はエッセンシャルサービス(重要業務従事者)に指定されており、ソーシャルディスタンスを保つ観点から3月24日以降オープンハウス(日曜の2-
ロックダウンの影響を最も受けてるのはバケレン物件
物件管理と一言でいっても、様々な性質ものがあるが、別荘管理や長期賃貸の物件に関しては、これまでと特に大きな変化はないという。
一方で、ロックダウンの影響が最も出ているのが旅行者をターゲットにしている短期賃貸(バケーションレンタル)の物件だ。
短期賃貸(バケーションレンタル)物件を長期賃貸物件へ変更することを提案
短期賃貸(バケーションレンタル)物件のキャンセルが続けば、オーナーからも不安の声が聞こえてくる。そういった場合は、短期賃貸(バケーションレンタル)物件を長期賃貸物件へ変更することも提案しているそうだ。
ロックダウン時だからこそ物件価値を落とさない努力を
先の展開が見えない新型コロナウイルスとの戦い。いつロックダウンが解除になり、オーナーやゲストがハワイに戻ってこれるのかも分からない。だからこそ物件価値を落とさないように諸々気をつけているそうだ。特に清掃には一層気を配っているという。
また、この期間を利用して細かな修理やリフォームなども行い、物件価値をさらに上げる提案も行なっている。
オーナー、テナントとのコミュニケーションをより密に
ロックダウンの影響を受け、現在ハワイの失業率は37%にまで膨れ上がっている。今後は長期賃貸物件においても家賃滞納などの問題が出てくるであろう。
そこで必要となってくるのが、オーナー、テナント双方との密なコミュニケーションだ。
思いがけないロックダウンという難しい事態に直面しても、平時と変わらず物件管理が着々と行われているハワイ不動産。
オーナーの負担にならないような新しい運用方法の提案、徹底したウイルス対策と不動産価値の向上、オーナーやテナントとの密なコミュニケーションによって、ロックダウン解除の日を目指してこの難局を乗り越えようとしている。